過去にどんな問題が多く出題されていたんだろう?
過去10年間の問題から出題数の多い順番にまとめました!
読みにくい漢字には「ふりがな」を付けました!
今回紹介する分野は下の3つです!
施工管理
第1位 施工計画に関する問題
施工計画の出題数は3問です!
この問題は過去10年間で8回の出題があります!
- 施工計画作成のための事前調査・・・・4問
- 施工計画書の作成に関する問題・・・・2問
- 施工計画に関する問題・・・・・・・・2問
上記が過去の出題されている問題です!
(R1-No.47)
【過去問1】 施工計画作成のための事前調査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 近隣環境の把握のため、現場周辺の状況、近隣施設などの調査を行う。
⑵ 工事内容の把握のため、設計図書及び仕様書の内容などの調査を行う。
⑶ 現場の自然条件の把握のため、地質調査、地下埋設物などの調査を行う。
⑷ 労務・資機材の把握のため、労務の供給、資機材などの調達先などの調査を行う。
答え ⑷
施工計画作成のための事前調査に労務の供給は該当しません!
(H27-No.47)
【過去問2】 施工計画書の作成に関する次の記述うち、適当でないものはどれか。
⑴ 施工計画書の作成は、仕様書の内容と直接関係はないが、施工条件を理解することが重要である。
⑵ 施工計画書の作成は、進入道路、工事用電力、水道などの仮設備計画の検討が必要である。
⑶ 施工計画書の作成は、使用機械の選定を含む施工順序と施工方法の検討が必要である。
⑷ 施工計画書の作成は、現場条件が大きく影響するのでその状況を確認することが重要である。
答え ⑴
施工計画の作成は、仕様書の内容が大きく関係してくるので直接関係はないは誤りです!
第2位 工事仮設に関する問題
この問題は過去10年間で5回の出題がありました!
現場で使用している仮設材等の種類や内容などの問題が出題されています!
(H29-No.48)
【過去問1】 仮設備工事には直接仮設工事と間接仮設工事があるが、間接仮設工事に該当するものは、次のうちどれか。
⑴ 足場工
⑵ 現場事務所
⑶ 土留め工
⑷ 型枠支保工
答え ⑵
現場事務所は直接の工事と関係性が薄いため、間接仮設に該当します!
他にも、倉庫や駐車場が間接仮設に該当します!別名「共通仮設」とも言います!
(H25-No.48)
【過去問2】 工事の仮設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 仮設の材料は、一般的の市販品を使用し、可能な限り規格を統一する。
⑵ 任意仮設は、規模や構造などを請負者に任せられた仮設である。
⑶ 仮設は、その使用目的や期間に応じて、構造計算を行い、労働安全衛生規則などの基準に合致しなければならない。
⑷ 指定仮設及び任意仮設は、どちらの仮設も契約変更の対象にならない。
答え ⑷
指定仮設は契約変更の対象となります!
第3位 建設機械の作業に関する問題
この問題は過去10年間で4回出題されています!
作業重機の特徴や用途についての問題が出題されています!
(H29-No.49)
【過去問1】 建設機械の作業に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ トラフィカビリティとは、軟岩やかたい土を爪によって作業できる程度をいう。
⑵ ブルドーザの作業効率は、砂の方が岩塊・玉石より小さい。
⑶ リッパビリティとは、建設機械が土の上を走行する良否の程度をいう。
⑷ ダンプトラックの作業効率は、運搬路の沿道条件、路面状態、昼夜の別で変わる。
答え ⑷ 問題のとおりです!
トラフィカビリティ・・・建設機械が土の上を走行する良否の程度をいう。
リッパビリティ・・・・・軟岩やかたい土を爪によって作業できる程度をいう。
ブルドーザの作業効率・・砂の方が岩塊・玉石より粒径が小さいので作業効率は大きくなります!
(H26-No.49)
【過去問2】 土木工事における掘削から締かためまでの作業の建設機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 組合せた一連の作業の作業能力は、組み合わせた建設機械の中で最大の作業能力の建設機械によって決定される。
⑵ 各建設機械の作業能力に大きな格差を生じないように建設機械の規格と台数を決めることが必要である。
⑶ 全体的に建設機械の作業能力をバランスさせると作業系列全体の施工単価が安くなる。
⑷ 伐開、除根、積込み、運搬を行う場合は、ブルドーザ、トラクタショベル、ダンプトラックの建設機械の組合せで施工ができる。
答え ⑴
組合せた一連の作業の作業能力は、組み合わせた建設機械の中で最小の作業能力の建設機械によって決定されます!
工程管理
第1位 各工程表の種類と特徴についての問題
工程管理の出題数は2問です!
この問題は過去10年間で8回の出題がありました!
工程表の種類は
- ガンチャート工程表
- バーチャート工程表
- 斜線式工程表
- ネットワーク式工程表
- 累計出来高曲線工程表
- 工程管理曲線工程表
上記の6つが主に出題されるので各工程表の特徴を覚えておきましょう!
(H30-No.50)
【過去問1】 工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ ガンチャートは、各工事の進捗状況が一目でわかるようにその工事の予定と実績日数を表した図表である。
⑵ 出来高累計曲線は、工事全体の実績比率の累計を曲線で表した図表である。
⑶ グラフ式工程表は、各工事の工程を斜線で表した図表である。
⑷ バーチャートは、工事内容を系統だて作業相互の関連の手順や日数を表した図表である。
答え ⑷
バーチャートは漠然とした作業間の関連は把握できるが、工期や日数に関したは不明です!
(H26-No.50)
【過去問2】 下記の説明に該当する工程表は、次のうちどれか。
「縦軸に出来高比率(%)を取り、横軸に時間経過比率(%)を取り、あらかじめ、予定工程を計画し、実施工程がその上方限界及び下方限界の許容範囲内に収まるように管理する工程表である。」
⑴ 横線式工程表(バーチャート)
⑵ 横線式工程表(ガンチャート)
⑶ 曲線式工程表
⑷ ネットワーク式工程表
答え ⑶
記述は、曲線式工程表です!
第2位 ネットワーク式工程表(クリティカルパス)に関する問題
この問題は過去10年間で6回の出題がありました。
他にも「工事に必要な日数」・「最早開始時刻と最遅完了時刻」などの出題があります。
今回はその中でも1番出題数の多いクリティカルパスとなる日数の出し方について紹介します。
クリティカルパスとは所要日数が最も長い経路という意味なので単純に日数を足して1番日数が大きいものを選べばいいのです!
(H29-No.51)
【過去問1】 下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスとなる日数は、次のうちどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Gは作業内容、数字は作業日数を示す。
⑴ 19日
⑵ 20日
⑶ 21日
⑷ 22日
答え ⑶
クリティカルパスとなる日数は21日です!
- ⓪ → ① → ② → ⑤ → ⑥・・3+6+7+4=20日
- ⓪ → ① → ② ⇢ ③ → ⑤ → ⑥・・3+6+6+4=19日
- ⓪ → ① → ② ⇢ ③ → ④ ⇢ ⑤ → ⑥・・3+6+8+4=21日
- ⓪ → ① → ③ → ⑤ → ⑥・・3+5+6+4=18日
- ⓪ → ① → ③ → ④ ⇢ ⑤ → ⑥・・3+5+8+4=20日
(H26-No.51)
【過去問2】 下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスの日数は、次のうちどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、数字は作業日数を示す。
⑴ 18日
⑵ 19日
⑶ 20日
⑷ 21日
答え ⑶
クリティカルパスとなる日数は20日です!
- ⓪ → ① → ③ → ⑤ → ⑥・・・・4+8+5+3=20日
- ⓪ → ① → ③ ⇢ ④ → ⑤ → ⑥・・・・4+8+4+3=19日
- ⓪ → ① → ② → ④ → ⑤ → ⑥・・・・4+3+4+4+3=18日
- ⓪ → ① → ⑤ → ⑥・・・・4+10+3=17日
第3位 ネットワーク式工程表(工事に必要な日数)に関する問題
この問題は過去10年間で3回の出題です!
工事に必要な日数とありますが、要はクリティカルパス(最長所要日数)のことです。
同様の問題は80%で出題されているので重要問題です。
(H28-No.51)
【過去問1】 下記のネットワーク工程表に示す工事に必要な日数として、適当なものは次のうちどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、日数は作業日数を示す。
⑴ 19日
⑵ 20日
⑶ 21日
⑷ 22日
答え ⑵
クリティカルパスとなる日数は20日です!
- ⓪ → ① → ③ → ⑤ → ⑥・・・・5+5+5+5=20日
- ⓪ → ① → ③ ⇢ ④ → ⑤ → ⑥・・・・5+5+5+5=20日
- ⓪ → ① → ④ → ⑤ → ⑥・・・・5+4+5+5=19日
- ⓪ → ① → ② → ⑥・・・・5+3+10=18日
(H24-No.51)
【過去問2】 重力式擁壁工事のネットワーク式工程表において、下記の作業日数を要する場合、準備工からコンクリート打込みを完了させるまでの所要日数として次のうち、正しいものはどれか。
⑴ 14日
⑵ 15日
⑶ 18日
⑷ 20日
答え ⑵
クリティカルパスとなる日数は15日です!
- ⓪ → ① → ② → ④ → ⑤ → ⑥・・・・5+2+4+3+1=15日
- ⓪ → ① → ③ → ④ → ⑤ → ⑥・・・・5+3+2+3+1=14日
安全管理
第1位 足場(つり足場を除く)に関する問題
安全管理の出題数は4問です!
必須問題の中では出題数が多い分野ですね。
この問題は過去10年で6回出題されています。
安全管理は出題範囲が広く毎年、過去問では出題されてなかったような問題もあるので参考書等を用いて学習してもいいでしょう。
(H28-No.53)
【過去問1】 足場(つり足場を除く)に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。
⑴ 高さ2m以上の足場には、幅40㎝以上の作業床を設ける。
⑵ 高さ2m以上の足場には、床材と建地との隙間を12㎝未満とする。
⑶ 高さ2m以上の足場には、床材は転倒し脱落しないよう1つ以上の支持物に取り付ける。
⑷ 高さ2m以上の足場には、床材間の隙間を3㎝以下とする。
答え ⑶
高さ2m以上の足場には、床材は転倒し脱落しないよう2つ以上の支持物に取り付ける。
(H27-No.55)
【過去問2】 足場の組立て等における事業者が行うべき事項に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。
⑴ 組立て、解体又は変更の時期、範囲及び順序を当該作業に従事する労働者に周知させること。
⑵ 労働者に安全帯を使用させる等労働者の墜落による危険を防止するための措置を講ずること。
⑶ 組立て、解体又は変更の作業を行う区域内のうち特に危険な区域内を除き、関係労働者以外の労働者の立入りをさせることができる。
⑷ 足場(つり足場を除く)における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、作業を行う箇所に設けた設備の取りはずし及び脱落の有無について点検し、以上を認めたときは、直ちに補修しなければならない。
答え ⑶
組立て、解体又は変更の作業を行う区域内は関係労働者以外の労働者の立入りを禁止しなければいけません!
第2位 車両系建設機械の安全確保に関する問題
この問題は過去10年間で6回の出題がありました!
重機等の作業を開始する前に点検事項や、作業中での安全に対する注意事項及び作業終了時に行うべきことが出題されています!
(H28-No.54)
【過去問1】 事業者が行う建設機械作業の安全の確保に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。
⑴ 車両系建設機械の運転者が運転位置から離れるときは、原動機を止め、かつ、ブレーキを確実にかけ逸走を防止する措置を講じさせなければならない。
⑵ 車両系建設機械の接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所には、原則として労働者を立ち入れさせてはならない。
⑶ 車両系建設機械を用いて作業を行うときは、あらかじめ、地形や地質を調査により知り得たところに適応する作業計画を定める。
⑷ 車両系建設機械の運転時に誘導者を置くときは、運転者の見える位置に複数の誘導者を置き、それぞれの判断により合図を行わせなければならない。
答え ⑷
それぞれの判断による合図ではなく、合図は統一し決めておく。
(H23-No.55)
【過去問2】 労働安全衛生規則上、事業者が行う建設機械作業の安全確保に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 車両系建設機械の転落、地山の崩落等による労働者の危険を防止するため、あらかじめ、該当作業に係る場所について地形、地質の状態等を調査し、その結果を記録しておかなければならない。
⑵ 運転中の車両系建設機械に接触することにより労働者に危険が生ずるおそれがある箇所には、原則として労働者を立ち入らせてはならない。
⑶ 車両系建設機械を用いて作業を行うときに、乗車席以外の箇所に労働者を乗せる場合は、該当車両系建設機械の運転の死角に入らない場所に載せなければならない。
⑷ 岩石の落下等により労働者に危険が生ずるおそれがある場所で車両系建設機械を使用するときは、該当車両系建設機械に堅固なヘットガードを備えなければならない。
答え ⑶
乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはいけません!(労働安全衛生規則151条の13)
第3位 特定元方事業者の作業現場において労働災害の防止に関する問題
この問題は過去10年間で3回の出題がありました!
(H30-No.52)
【過去問1】 特定元方事業者が、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われるこによって生じる労働災害を防止するために講ずべき措置に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、正しいものはどれか。
⑴ 作業間の連絡及び調整を行う。
⑵ 労働者の安全又は衛生のための教育は、関係請負人の自主性に任せる。
⑶ 一次下請け、二次下請けなどの関係請負人ごとに、協議組織を設置させる。
⑷ 作業場所の巡視は、毎週の作業開始日に行う。
答え ⑴
特定元方事業者が統括管理する業務としては下記の項目があります。
- 協議組織の設置及び運営
- 作業間の連絡及び調整
- 作業場所の巡視(毎日)
- 関係請負人が行う労働者の安全又は衛生教育の指導及び援助
- 工程計画及び機械、設備等の配置計画
- 労働災害の防止
(H26-No.52)
【過去問2】 特定元方事業者が、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われるこによって生じる労働災害を防止するために講ずべき措置に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているのはどれか。
⑴ 作業間の連絡及び調整を行う。
⑵ 作業場所を巡視すること。
⑶ 関係請負人が行う労働者の安全又は衛生のための教育に対する指導及び支援を行うこと。
⑷ 一次下請け、二次下請けの関係請負人毎に協議組織を設置させること。
答え ⑷
協議組織は、1事業場において設置するものであり、関係請負人毎ではありません!
まとめ
いかがでしたか?
今回は【施工管理】・【工程管理】・【安全管理】の3つの項目について紹介させていただきました!
必須問題の中でも出題数の多い施工計画や安全管理はよく勉強する必要がありますね。
実際の現場でも設計書と現場状況を照らし合わせ相違の有無を確認することが重要になります。
早い段階で発見できれば担当者との協議の上、設計変更の対象にもなり、施工計画にも反映することになります!
実際の現場でも施工計画は重要な分野なので要チェックです!
私の中で一番点数の取りやすい分野はネットワーク式工程表です!
最初はネットワーク式工程表と聞くとなんか難しそうなイメージを持つと思いますが、2級土木で主に出題されるのは、クリティカルパス(最長所要日数)です!
この問題は単純に日数を足していき1番日数の掛かるルートがクリティカルパスと言うことです!
安全管理に関しては足場に関する問題が1番多く出題されています!
その中でも下記の内容だけは覚えておきましょう!
例えば高さ2m以上の場所において、
- 85㎝以上の手すりを設ける。
- 高さ35〜50㎝に中桟を設ける。
- 幅木は10㎝以上とする。
- 作業床は2以上の支持物に取り付け、幅40㎝以上確保し隙間は3㎝以下とする。
上記のことは最低でも覚えておいた方がいいです!
すべてにおいて覚えるのは大変なので、問題文をよく読み状況をイメージできるようになると答えも浮かびやすくなるでしょう!
忙しい仕事の合間に効率よく勉強するのは難しいですが、当ブログを少しでも参考にしていただければと思います!
余裕を持って学習できる!
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LINE@限定・経験記述書き方まとめ集【安全管理・品質管理・工程管理】
土木施工管理技士と言ったら経験記述が1番の難関ではないでしょうか?
経験記述と言っても最初は「どのように書けばいいか分からない。」って方が大半でしょう!
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ぜひ一度見てください!
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