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【2級土木施工管理技士】過去10年間の出題ランキング・専門土木①

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過去にどんな問題が多く出題されていたんだろう?

Yuuki
Yuuki

過去10年間の問題から出題数の多い順番にまとめました!

この記事を読んで頂けたら
  • 問題文がスラスラ読める
    
  • 出題の傾向がわかる
    
  • 覚えるべきポイントがわかる
    
  • 参考書の代わりにもなる

読みにくい漢字にはふりがなを付けました!


今回紹介する分野は下の3つです!


紹介分野
  1. 構造物
  2. 河川・砂坊
  3. 道路・舗装



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構 造 物

第1位 鋼道路橋の架設工法の関する問題

構造物の出題数は3問です!

この問題は10年間で5回出題されています。 出題頻度は50%ですね!

H29-No.13)
【過去問1】 鋼道路橋こうどうろきょう架設工法かせつこうほうに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。


⑴ クレーン車によるベント式架設工法は、橋桁はしげたをベントで仮受けしながら部材を組み立てて架設する工法で、自走クレーン車が進入できる場所での施工に適してる。

⑵ フローディングクレーンによる一括架設式いっかつかせつしき方法は、船にクレーンを組み込んだ起重機船きじゅううきせんを用いる工法で、水深が深く流れの強い場所の架設に適している。

⑶ ケーブルクレーン工法は鉄塔てっとうで支えられたケーブルクレーンで橋桁をつり込んで架設する工法で、市街地での施工に適している。

⑷ 送出し工法は、すでに架設した桁上に架設用クレーンを設置して部材をつりながら片落ち式に架設する方法で、桁下の空間が使用できない場合に適している。


答え ⑴ 

問題のとおりです!





H25-No.13
【過去問2】 橋梁きょうりょうの架設工法とその架設方法の組合せとして、次のうち、適当でないものはどれか。



答え ⑵ 

ケーブルクレーン工法は、アンカーブロックや鉄塔で支えられたケーブルクレーンで橋桁部分を吊り込んで架設する方法です!
設問は引き出し式架設工法です!



第2位 コンクリートの劣化機構に関する問題

この問題も10年間で5回出題されています。 出題頻度は50%ですね!

(R1-No.14)
【過去問1】 コンクリートの劣化機構れっかきこうに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ 疲労は、繰返し荷重により大きなひび割れが先に発生し、これが微細ひび割れに発展する現象である。

⑵ 凍害れいがいは、コンクリート中に含まれる水分が凍結し、氷の生成による膨張圧ぼうちょうあつなどでコンクリートが破壊される現象である。

⑶ 塩害えんがいは、コンクリート中に侵入しんにゅうした塩化物えんかぶつイオンが鉄筋の腐食を引き起こす現象である。

⑷ 化学的侵食は、硫酸や硫酸塩などによってコンクリートが溶解又は分解する現象である。

答え ⑴ 

疲労は、繰返し荷重によって部材が疲労し、ひび割れ、剥離はくり崩落ほうらくにいたる現象です!



(H28-No.14)
【過去問2】 コンクリート構造物に関する次の用語のうち、劣化機構に該当しないものはどれか。

⑴ レイタンス

⑵ アルカリシリカ反応

⑶ すりへり

⑷ 中性化

答え ⑴ 

レイタンスとはブリーディング水とともにコンクリートの上面に上昇して堆積たいせきした多孔質たこうしつでぜいじゃくな泥膜層どろまくそうのことです!
施工時に取り除かれるので直接的には劣化機構には関係ありません!


第3位 鋼道路橋に高力ボルトに関する問題

近年連続しての出題となりますので第3位としました!

今後も出題の確率は高いでしょう!

(H28-No.12)
【過去問1】 鋼道路橋に高力ボルトを使用する際の確認する事項に関する次の記述うち、適当でないもはどれか。


⑴ 鋼材隙間こうざいすきま開先かいさきの形状

⑵ 高力ボルトの等級と強さ

⑶ 摩擦面継手法まさつめんつぎてほう

⑷ 締め付ける鋼材の組立形状

答え ⑴ 

開先とは、鋼材の端部を突き合わせたときにできるV字形の溝を指し、突き合わせ溶接を行う際に開先の形状が重要になり高力ボルトとは関係性ありません!



(H30-No.13)
【過去問2】 鋼道路橋における高力ボルトの締付けに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ ボルト軸力の導入は、ナットを回して行うのを原則とする。

⑵ ボルトの締付けは、各材片間かくざいかたまの密着を確保し、応力が十分に伝達されるようにする。

⑶ トルシア形高力ボルトの締付けは、本締めにインパクトレンチを使用する。

⑷ ボルトの締付けは、設計ボルト軸力が得られるように締め付ける。

答え ⑶ 

本締は「インパクトレンチ」ではなく「シャーレンチ」を使用します!



河川・砂防

第1位 地すべり防止工に関する問題

河川・砂防の出題数は4問です!


地すべり防止工に関する問題は過去10年間でなんと10回出題されています!


出題率100%です!

(H30-No.18)
【過去問1】 地すべり防止に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ 抑制工よくせいこうは、地すべりの地形や地下水の状態など自然条件を変化させることにより、地すべり運動を停止又は緩和させる工法である。

⑵ 地すべり防止工では抑止工よくしこう、抑制工の順に施工するのが一般的である。

⑶ 抑止工は、杭など構造物を設けることにより、地すべり運動の一部又は全部を停止させる工法である。

⑷ 地すべり防止工では、抑止工だけの施工は避けるのが一般的である。

答え ⑵ 

抑制工とは、地形や自然条件を変化させることで地すべり運動を抑制させる方法です。抑止工とは、構造物の設置による抵抗力で地すべり運動の一部又は全てを止める方法と区別られており、先に抑制工を実施するのが一般的です!




(H26-No.18)
【過去問2】 地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。


⑴ 抑止工は、杭などの構造物を設けることによって、地すべり運動の一部又は全部を停止させることを目的としている。

⑵ 地すべり防止工の施工は、抑止工、抑制工の順に行い、抑制工だけの施工はさけるのが一般的である。

⑶ 水路は地すべりの周囲の地表水を速やかに地すべり内に集め、地下に浸透しんとうさせる工法である。

⑷ 排土工はいどこうは、地すべり頭部などの不安定な土塊どかいを排除し、土塊の滑動力かつどうりょくを減少させる工法である。

答え ⑷ 

問題のとおりです!




第2位 河川堤防の施工に関する問題

河川堤防の施工に関する問題は過去10年間で10回の出題になります!


こちらも出題率100%です!


出題の割合
  • 河川堤防の施工上の留意点=7回
  • 河川堤防に用いる土質材料=2回
  • 河川堤防の盛土もりど法面工法のりめんこうほう=2回




(R1.-No.15)
【過去問1】 河川堤防に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ 施工した河川堤防の法面は、一般に総芝そうしば筋芝きんしばなどの芝付けを行って保護する。

⑵ 堤防の拡築工事かいちくこうじを行う場合の腹付はらつけは、旧堤防の表方面に向かうことが一般的である。

⑶ 河川堤防は、上流から下流に向かって右手側を右岸という。

⑷ 河川堤防の工事において基礎地盤きそじばん軟弱なんじゃくな場合は、緩速載荷工法かんそくさいかこうほうや地盤改良などを行う。

答え ⑵ 

腹付けは安定している旧堤防の表法面を生かし、裏腹付けすることがのぞましいでしょう!





(H24-No.15)
【過去問2】 河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ 堤体盛土ていたいもりどの締固め中は、盛土内に雨水の滞水たいすいや浸透などが生じないように表面に3〜5%程度の横断勾配を設けて施工する。

⑵ 既設堤防きせつていぼうに腹付けを行う場合は、新旧の法面をなじませるため、段階状に段切りを行って施工する。

⑶ 浚渫工事しゅんせつこうじによる土を築堤ちくていなどに利用する場合は、高水敷こうすいしきなどに仮置きし、水切りなど十分行った後運搬して締め固める。

⑷ 既設堤防に腹付けして堤防断面ていぼうだんめんを大きくする場合は、1層の締固め後の仕上がり厚さを50㎝で施工する。

答え ⑷ 

河川堤防では、一般に1層の締固め後の仕上がり厚さを30㎝以下になるように敷均しを行い、その厚さは通常35〜45㎝で施工する。



第3位 砂防えん堤に関する問題

砂防さぼうえん堤に関する問題は過去10年間で8回の出題です。


出題率80%と高確率での出題なので重要ポイントです!


(H30-No.18)
【過去問1】 砂防えん堤に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ 本えん堤の基礎の根入れは、岩盤では0.5m以上で行う。

⑵ 砂防えん堤は、強固な岩盤に施工することが望ましい。

⑶ 本えん堤下流の法勾配は、越流土砂えつりゅうどしゃによる損傷を避けるため一般に1:0.2程度と
  している。

⑷ 砂防えん堤は、渓流けいりゅうから流出する砂礫されき捕捉ほそくや調整などを目的とした構造物である。

答え ⑴ 

本えん堤の基礎の根入れは、岩盤1m以上、砂礫の場合で2m以上です!





(H23-No.17)
【過去問2】 砂防えん堤の関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ 砂防えん堤の水通しは、一般に逆台形で対象流量を越流させるのに十分な大きさとする。

⑵ 砂礫上されきじょうに建設する砂防えん堤の場合は、施行中の洗堀防止せんくつぼうしをはかるため砂防えん堤の施工順序は副えん堤を最初に施工し、次に本えん堤を施工する。

⑶ 本えん堤と前庭保護工ぜんていほごこうの副えん堤との間にできるウォータークッションは、本えん堤から落下する水のエネルギーを拡散・減勢するものである。

⑷ 砂防えん堤の袖は、土石などの流下による衝撃に対して強固な構造とする。

答え ⑵ 

施工順序は一般に本えん堤基礎部を最初に施工し、次に副えん堤を施工します。副えん堤完成後、側壁護岸そくへきごがん⇨水叩き⇨本えん堤上部の順番です!





道路・舗装


第1位 道路の普通コンクリート舗装に関する問題

道路の普通コンクリート舗装の出題数は4問です!


コンクリート舗装に関しての問題は毎年出題されています!

(R.1-No.22)
【過去問1】 道路の普通コンクリート舗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ コンクリート舗装は、コンクリートの曲げ抵抗で交通荷重を支えるので剛性舗装ごうせいほそうともよばれる。

⑵ コンクリート舗装は、施工後、設計強度の50%になるまで交通開放しない。

⑶ コンクリート舗装は、路盤の厚さが30㎝以上の場合は、上層路盤と下層路盤に分けて施工する。

⑷ コンクリート舗装は、車線方向に設ける縦目地、車線に直交して設ける横目地がある。

答え ⑵ 

コンクリート舗装の養生期間は設計強度の70%以上となるまで開放してはならない規定があります!






(H25-No.22)
【過去問2】 道路のコンクリート舗装のコンクリート版の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ 転圧コンクリート版は、コンクリート版にあらかじめ目地を設け、目地部にダウエルバーやタイバーを使用する。

⑵ 連続鉄筋コンクリート版は、横目地を省いたもので、コンクリート版の横ひび割れを縦方向鉄筋で分散させる。

⑶ 普通コンクリート版は、コンクリート版にあらかじめ目地を設け、コンクリート版に発生するにひび割れを誘導する。

⑷ プレキャストコンクリート版は、必要に応じて相互のコンクリート版をバーなどで結合する。

答え ⑴ 

転圧コンクリート版は、一般にコンクリート版にあらかじめ横収縮目地よこしゅうしゅくめじ膨張目地ぼうちょうめじ、及び縦目地等の目地を設けるが、目地部にダウエルバーやタイバーは使用しません!




第2位 アスファルト舗装道路の施工に関する問題

この問題も過去10年間で8回


出題率80%です!

テッパン問題なので覚えておきましょう!


(H30-No.20)
【過去問1】 道路のアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ 横目地部は、施工性をよくするため、下層の継目の上に上層の継目を重ねるようにする。

⑵ 混合物の締固め作業は、継目転圧、二次転圧及び仕上げ転圧の順序で行う。

⑶ 初転圧における、ローラーへの混合物の付着防止には、少量の水又は軽油などを薄く塗布する。

⑷ 仕上げ転圧は、不陸の修正、ローラーマークの消去のために行う。

答え ⑴ 

目地部は既設の補修や拡張以外の場合は、下層の目地に上層の目地を重ねないようにします!






(H23-No.20)
【過去問2】 アスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ 二次転圧のタイヤローラーのよる混合物の締固め作業では、骨材相互こつざいそうごのかみ合わせがよくなり深さ方法に均一な密度が得やすい。

⑵ 敷均し終了後の締固め作業は、初転圧、二次転圧、継目転圧、仕上げ転圧の順序で行う。

⑶ やむを得ず5°C以下での温度で舗装を行う場合は、混合物製造時こんごうぶつせいぞうじの温度を少し上げたり運搬トラックに保護設備を設けるなど配慮する。

⑷ 締固め温度は、一般的に初転圧温度は110~140°Cで二次転圧終了温度は70~90°Cで行う。

答え ⑵ 

締固め作業のは、継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順序で行います!


第3位 道路のアスファルト舗装における路床、路盤の施工に関する問題

この問題は、過去10年間で6回の出題がありました!


路床、路盤の1層辺りの敷均し及び仕上がり厚さや施工上の留意点についての出題です。


近年は出題数が多くなってきています。

(H28-No.19)
【過去問1】 道路のアスファルト舗装における構築路床こうちくろしょうの安定処理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。


⑴ セメント又は石灰などの安定材の散布に先だって現状路床げんじょうろしょう不陸整正ふりくせいせい必要に応じて仮排水槽かりはいすいそうの設置などを行う。

⑵ セメント又は石灰などの所定量の安定材を散布機械さんぷきかい又は人力により均等に散布する。

⑶ 粒状の生石灰せいせっかいを用いる場合は、混合が終了したのち仮転圧して放置し、生石灰の消化を待ってから再び混合する。

⑷ セメント又は石灰などの安定材の混合終了後、バックホゥによる仮転圧を行い、タイヤローラーによる整形を行う。

答え ⑷ 

混合終了後は、タイヤローラなどによる仮転圧を行い、次に、ブルドーザやモーターグレーダなどによる整形を行い、タイヤローラーなどにより転圧します!





(R1-No.19)
【過去問2】 道路アスファルト舗装における路床、路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないもはどれか。


⑴ 盛土路床もりどろしょうでは、1層の敷均し厚さを仕上がり厚さで40㎝以下とする。

⑵ 切土路床きりどろしょうでは、土中の木根、転石などを取り除く範囲を表面から30㎝程度以内とする。

⑶ 粒状路盤材料りゅうじょうろばんざいを使用した下層路盤では、1層の敷均し厚さを仕上がり厚さで20㎝以下とする。

⑷ 路上混合方式の安定処理工を使用した下層路盤では、1層の仕上がり厚さを15〜30㎝とする。

答え ⑴ 

盛土路床での1層の敷均し厚さは、25~30㎝程度とし、締固め後の仕上がり厚さは20㎝以下としています!



まとめ


いかがでしたか?

今回は専門土木の中の【構造物】・【河川・砂防】・【道路・舗装】についてまとめました。


自分に共通している分野なんかは比較的分かるかと思います!


誰も土木の試験問題全ての分野で現場経験がある人はいないでしょう!

分かる分野だけを集中して勉強をすればいいのです!


忙しい仕事の合間に効率よく勉強をしていくのは難しいですが、当ブログを少しでも参考にしていただければと思います!



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