過去にどんな問題が多く出題されていたんだろう?
過去10年間の問題から出題数の多い順番にまとめました!
読みにくい漢字には「ふりがな」を付けました!
今回紹介する分野は下の3つです!
品質管理
第1位 盛土の締固め品質に関する問題
品質管理の出題数は4問です!
この問題は過去10年間の出題数は10問です!
毎年の出題なので重要です!
盛り土の品質管理の方式についてや密度測定をする試験方法などの問題が多く出題されています!
参考までに2つの規定方式について解説しときます!
(H29-No.58)
【過去問1】 盛土の締固めの品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 締固めの品質規定方式は、盛土の締固め度などを規定する方法である。
⑵ 締固めの目的は、土の空気間げきを多くし透水性を低下させるなどして土を安定した状態にする。
⑶ 締固めの工法規定方式は、使用する締固め機械の種類や締固め回数、敷均し厚さなどを規定する方法である。
⑷ 盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比、施工方法によって変化する。
答え ⑵
締固め目的は土の空げきを少なくし透水性を低下させ土を安定した状態にするためです!
(H25-No.59)
【過去問2】 盛土の締固めの管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 盛土の締固めを品質で規定する方法は、締固め機械の種類で規定する。
⑵ 盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比、施工方法によって変化する。
⑶ 盛土の締固めを工法で規定する方法は、締固め度で規定するのが一般的である。
⑷ 現場での土の乾燥密度の測定は、プルーフローリングによる方法がある。
答え ⑵
問題文のとおりです!
⑴ 締固め機械の種類で規定するのは、工法規定方式です!
⑶ 締固め度で規定するは、品質規定方式です!
⑷ プルーフローリング法は、たわみ状況を測定する方法です!
第2位 レディーミクスコンクリートの品質管理に関しての問題
この問題は過去10年間で10回の出題がありました!
毎年の出題なので重要です!
コンクリートの試験に対する判定基準に関しての問題が多く出題されています!
(R1-No.59)
【過去問1】 レディーミクスコンクリート(JIS A 5308)の品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 3回の圧縮強度試験結果の平均値は、購入者の指定した呼び強度の強度値以上である。
⑵ 品質管理の項目は、強度、スランプ又はスランプフロー、塩化物含有量の3つである。
⑶ 1回の圧縮強度試験結果は、購入者の指定した呼び強度の強度値の85%以上である。
⑷ 圧縮強度試験は、一般に材齢28日で行う。
答え ⑵
品質管理の項目は、強度、スランプ又はスランプフロー、塩化物含有量、最後に空気量の4つです!
(H28-No.59)
【過去問2】 レディーミクスコンクリート(JIS A 5308)の品質管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ レディーミクスコンクリートの品質の検査は、工場出荷時に行う。
⑵ 強度試験は、スランプ、空気量が許容値内に収まっている場合にも実施する。
⑶ 空気量4.5%のコンクリートの空気量試験結果で許容される空気量の上限値は、7.0%である。
⑷ スランプ8㎝のコンクリートのスランプ試験結果で許容されるスランプの下限値は、5.0㎝である。
答え ⑵
問題のとおりです!
⑴ レディーミクスコンクリートの品質の検査は、荷卸し時に行う。
⑶ 空気量4.5%のコンクリートの空気量試験結果で許容される空気量の上限値は、6.0%である。
⑷ スランプ8㎝のコンクリートのスランプ試験結果で許容されるスランプの下限値は、5.5㎝である。
第3位 ヒストグラムに関しての問題
この問題は過去10年間で10回出題されています!
毎年の出題なので重要です!
ヒストグラムの見方及び作成の仕方が多く出題されています!
▪️安定した左右対称の山形の曲線を、正規分布曲線といいます!
上の図のようなグラフが最も良いグラフです。
(H29-No.57)
【過去問1】 品質管理に用いるヒストグラムに関する次の記述うち、適当でないものはどれか。
⑴ ヒストグラムの形状が度数分布の山が左右二つに分かれる場合は、工程に以上が起きていると考えられる。
⑵ ヒストグラムは、データの存在する範囲をいくつかの区間に分け、それぞれの区間に入るデータの数を度数として高さで表す。
⑶ ヒストグラムは、時系列データの変化時の分布状況を知るために用いられる。
⑷ ヒストグラムは、ある品質でつくられた製品の特性が、集団としてどのような状態にあるかが判定できる。
答え ⑶
測定データのバラツキ状態をグラフ化したもので、分布状況により規格値に対しての品質の良否を判断するものです!
(H24-No.57)
【過去問2】 ヒストグラムの見方に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ A図の場合は、製品のバラツキは規格に十分入っており、平均値も規格の中心と一致している。
⑵ B図の場合は、製品のバラツキは規格に入っているが、平均値が規格の上限のほうに偏り、規格外れが出るおそれがあるので規格の中央に来るように処置する。
⑶ C図の場合は、上限規格のみが与えられている場合で、規格の上限を超えているものがあるので、規格値内に収まるように処置する。
⑷ D図の場合は、製品のバラツキは規格にちょうど一致しており、余裕がないので安心できないことから、規格値の幅を小さくする必要がある。
答え ⑷
余裕がないので、バラツキ幅を小さくする必要があります!
環境保全
第1位 建設機械作業における騒音・振動に関する問題
環境保全の出題数は1問です!
この問題は過去10年間で5回出題されました!
騒音・振動による対策や、特定建設作業に関しての問題が出題されています!
(H29-No.60)
【過去問1】 建設工事における建設機械の騒音振動対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 車輪式(ホイール式)の建設機械は、移動時の騒音振動が大きいので、履帯式(クローラ式)の建設機械を用いる。
⑵ 建設機械の騒音は、エンジンも回転速度に比例するので、無用なよふかし運転は避ける。
⑶ 作業待ち時は、建設機械などのエンジンをできる限り止めるなど騒音振動を発生させない。
⑷ 建設機械は、整備不良による騒音振動が発生しないように点検、整備を十分に行う。
答え ⑴
車輪式(ホイール式)の建設機械は、履帯式(クローラ式)の建設機械より移動時の騒音振動は小さいです。
(H22-No.60)
【過去問2】 騒音規制法上、特定建設作業に該当しない作業は、次のうちどれか。
ただし、当該作業がその作業を開始した日に終わるものは除く。
⑴ ディーゼルハンマによるくい打機を使用する作業
⑵ ダンプトラックを土砂の運搬に使用する作業
⑶ 油圧ブレーカによるさく岩機を使用する作業(1日における当該作業に係る2地点間の最大距離は50mを超えない)
⑷ リベットガンによるびょう打機を使用する作業
答え ⑵
ダンプトラックの運搬は、騒音規制法上の特定建設作業に該当しません!
第2位 建設作業における環境保全対策に関する問題
この問題は過去10年間で5回出題されています!
街中で作業する際の地域住民に対する配慮に関しての問題ですね!
建設工事をしていると周りからの苦情が多いかと思います。
その苦情を最低限に若しくは0にするために必要な処置に関しての問題ですので実際の現場でも参考にしましょう!
(H30-No.60)
【過去問1】 建設工事の舗装作業における地域住民への生活環境の保全対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 締固め作業でアスファルトフィニッシャーには、バイブレータ方式とタンパ方式があり、夜間工事など静かさが要求される場合などでは、タンパ方式を採用する。
⑵ 舗装の部分切取に用いられるカッタ作業では、振動ではなくブレードによる切削音が問題となるため、エンジンル―ム、カッタ部を全面カバーで覆うなどの騒音対策を行う。
⑶ 舗装版取壊し作業にあたっては、破砕時の騒音、振動の小さい油圧ジャッキ式舗装版破砕機、低騒音型のバックホゥの使用を原則とする。
⑷ 破砕物などの積込み作業では、不必要な騒音、振動を避けてていねいに行わなければならない。
答え ⑴
タンパ方式は高密度での締固めには優れているが、上下運動して叩くので騒音・振動が激しいため、夜間工事など静かさが要求される場合などでは、バイブレータ方式を採用する!
(H24-No.60)
【過去問2】 建設作業の土木作業における地域住民への生活環境の保全対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 土運搬による土砂の飛散を防止するには、過積載の防止、荷台へのシート掛けを行う外に現場から出た所の公道上に洗車設備を設置する。
⑵ 土砂の流出による水質汚濁などを防止するには、盛土の法面の安定勾配を確保し土砂止などを設置する。
⑶ 騒音、振動を防止するには、低騒音型、低振動型の建設機械を採用する。
⑷ 盛土箇所の塵あいを防止するには、盛土表面への散水、乳剤散布、種子吹付などを実施する。
答え ⑴
公道への影響を防止するために現場内において洗車設備を設けること!
建設副産物
第1位 建設工事に係る資材の再資源化等に関する問題
建設副産物の出題数は1問です!
この問題は過去10年間で6回の出題です!
特定建設資材の種類に関しての問題が多く出題されています!
再生資源化ができる物とできない物があるので種類を覚えておきましょう!
(H30-No.61)
【過去問1】 「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)に定められている特定建設資材に該当しないものは、次のうちどれか。
⑴ アスファルト・コンクリート
⑵ 木材
⑶ 建設発生土
⑷ コンクリート
答え ⑶
建設発生土は再資源化の対象にはなりません!
(H22-No.61)
【過去問2】 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)において、特定建設資材に該当しないものは、次のうちどれか。
⑴ 建設発生土
⑵ 木材
⑶ コンクリート
⑷ アスファルト・コンクリート
答え ⑴
建設発生土は再資源化の対象にはなりません!
第2位 産業廃棄物の種類及び処理に関する問題
この問題は過去10年間で4回の出題がありました!
廃棄物の種類には主に3つの種類があります!
- 一般廃棄物
- 産業廃棄物
- 特別管理産業廃棄物
上記の3種類の内容を覚えておきましょう!
(H28-No.61)
【過去問1】 建設工事から発生する廃棄物の種類に関する記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
⑴ 工作物の除去に伴って生ずるコンクリートの破片は、産業廃棄物である。
⑵ 防水アスファルトやアスファルト乳剤の使用残さなどの廃油は、産業廃棄物である。
⑶ 工作物の新築に伴って生ずる段ボールなどの紙くずは、一般廃棄物である。
⑷ 灯油類などの廃油は、特別管理産業廃棄物である。
答え ⑶
工作物の新築に伴って生ずる段ボールなどの紙くずは、産業廃棄物です!
(H24-No.61)
【過去問2】 建設現場で発生する産業廃棄物の処理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 事業者は、産業廃棄物の処理を委託する場合、産業廃棄物の発生から最終処分が終了するまでの処理が適正に行われるために必要な措置を講じなければならない。
⑵ 産業廃棄物の収集運搬にあたっては、産業廃棄物が飛散及び流出しないようにしなければならない。
⑶ 産業廃棄物管理票(マニフェスト)の写しの保存期間は、関係法令上5年間である。
⑷ 産業廃棄物の処理責任は、公共工事では原則として発注者が責任を負う。
答え ⑷
公共工事では、受注者が事業所として産業廃棄物の処理責任を負うこととなってます!
まとめ
いかがでしたか?
今回は【施工管理・後編】の3つの項目について紹介させて頂きました!
品質管理に関しては、毎年出題されているものが多いので問題の傾向がわかりやすいですね!
- 盛土の締固め品質に関する問題
- レディーミクスコンクリートの品質管理に関しての問題
- ヒストグラムに関しての問題
上記の問題は毎年出題されていますので重要です!
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