経験記述の書き方が分からない…。
現場でどのような安全管理をしたか覚えてますか?
現場もうろ覚えだし、どんな文章にしたらいいのか…。
わかりました!
私が作成した例文を参考に思い出してみましょう!
経験記述は4つの分野に分かれています。
実際の試験では上記の4つの分野の内2つ出題されどちらか1つ選択し解答します。
今回紹介するのは【安全管理】です!
安全管理とは?
まずそもそも安全管理とはどのようなことを指すのか?について解説します。
建設業における安全管理とは施工管理の1つです。
施工管理とは、【安全管理】・【工程管理】・【品質管理】・【原価管理】があります。
その中の1つが【安全管理】ということです。
現場経験がある方は知っているとは思いますが、現場には様々な危険がありますよね?
その現場での危険を予想してその場に応じた対策をしなければ現場は成り立ちません。
そのため現場にはからなず安全管理を担う、「現場監督」または「現場代理人」が常駐しています。
安全管理の具体的な内容は以下のものが考えられます。
- 機材・工具の点検
- 作業工法の確認
- 作業員の健康状態のチェック
- 作業場の安全確認
- 作業中の身だしなみ
- 保安施設等
このような事項をあらゆる角度から危険を予知し作業員に周知しなければいけないので施工管理者はたんへん重要ですね!
土木工事での安全対策
建設業者なら安全対策は付きものですよね?
その中でも業種によって安全に対する対策の仕方が変わってきます。
今回は土木の安全管理についていくつか紹介します。
土木工事で例えるなら、
- 掘削時における堀山の崩落
- 掘削抗への落下
- 重機との接触事故
- クレーン使用による吊り荷の落下
現場では上記に様な危険が考えられますね。
その時に安全に対する対策を考えてあげればいいです。
掘削時における堀山の崩落
このような現場は「掘削箇所付近」を掘削しているか、「軟弱地盤等」が考えられます。
このような現場では以下のような対策が考えられます。
掘削箇所付近の掘削の場合は、
所定の深さ掘削後、速やかに軽量鋼矢板(W=300㎜、L=2000㎜)を隙間なく設置し堀山の崩落を防止する対策を行った。
工事担当者と協議の上、掘削箇所の占用位置を変更し堀山の崩落を防ぐ対策をした。
軟弱地盤での掘削の場合は、
コーン指数が400(kN/㎡)以下だった為、表層処理工法にて地盤改良を行いダンプトラックが走行可能なコーン指数1200(kN/㎡)以上を確保し作業を開始した。
具体的な数値を入れるとより良いでしょう!
掘削抗への落下
このような現場は掘削抗へ近づかないような対策が良いでしょう。
例えば、
掘削抗周辺は単管パイプ等で保安柵を設け、周囲に歩行者用通路を設置し通路の出入り口には常時誘導員を配置させ安全に誘導した。
「つまずき転倒防止による作業場の整理整頓」のようなことは具体性にかけるので避けたましょう!
重機との接触事故
このような現場は「作業場所が狭い場合」や「交通量が多い場合」が考えられます。
このような現場では以下のような対策が考えられます。
作業場所が狭い場合は、
前方作業半径が1.5mの小旋回型のバックホを使用し、旋回時による接触事故を防止する対策をした。
交通量が多い場合は、
現場周辺には小学校や商業施設があり朝の8時から9時半及び夕方の16時以降が通行量が多いため、作業時間を朝の9時半から16時までと制限し、安全対策を実施した。
現場によって考えられる危険はさまざまなので自分が経験した現場と照らし合せてみましょう!
クレーン使用による吊り荷の落下
このような現場は大規模な建設現場での発生が考えられますね。
落下に関する防止対策は以下のようなことが考えられます。
例えば、
クレーンでの作業時間をあらかじめ作業員に周知し使用時間中は指定された範囲内には立ち入らないような措置を施した。
吊り荷の玉掛けは熟練した玉掛け作業主任者を配置し、クレーンオペレータとの合図を確認し作業開始した。
「点検表」や「作業手順書」を作成し、作業を行った。
などを付け加えると効果的です!
自分が経験した現場と照らし合せてみる
上記の内容を踏まえて実際に自分が経験した現場と照らし合せてみましょう。
いくつか似たようなことはないですか?
安全管理とは基本的には人的安全だと私は思っています。
作業員や一般の歩行者・一般車両等の安全の確保をどのような対策をして行ったか。
今一度思い出してみましょう。
安全管理の例文
■上記のことを踏まえた例文■
⑴ 特に留意した技術的課題
本工事は市道○○号線に配水管を布設する工事である。
現場周辺には小学校や商業施設が多く歩行者や一般車両の通行の安全の確保や、狭い場所での掘削作業もある為、作業時の安全の確保が特に重要な課題と考えた。
⑵ 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
次のような安全に対する検討を行った。
①現地調査の結果、朝の8時から9時半及び夕方の16時以降が通行量のピーク時だと分かり、作業時間において検討した。
②重機旋回の際、構造物の損傷が考えられる為、使用重機において検討した。
③狭い場所での掘削では掘削抗へ歩行者や自転車が転落する恐れがあった為、安全対策を検討した。
⑶ 上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価
現場では次のような安全に対する処置をした。
①現場での作業時間を午前9時半から午後16時までとし、通行量が少ない時間帯で施工を行った。
②掘削用重機を前方作業半径が1.5mの小旋回型のバックホゥを使用し、旋回時による接触事故の防止を行った。
③掘削抗周辺は単管パイプ等で保安柵を設け、周囲に歩行者用通路を設置し通路の出入り口には常時誘導員を配置させ安全に誘導した。
以上のような対応処置を行った結果、無事故で工事完了することができた。
まとめ
いかがでしたか?
個人的に安全に関する対策は他の3つの項目よりも作りやすい項目だと思います。
安全管理に対しての作文作成の考え方は、現場でどんな危険があったかを考え、その危険をどのような措置をとり安全に工事を進められたか。
現場にはあらゆる危険が潜んでいます。
電動工具や重機なんかは見方を変えれば凶器になります。
普段は気付かないで作業していますがふとした瞬間の気の緩みが事故へとつながります。
経験記述の作成を考えながら安全管理に対しての考え方を変えていきましょう!
私が経験記述を作成の際に参考にしていたテキストがこちらです⏬
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