2級土木

【第2次検定】経験記述に嘘を書いていいの?

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経験記述で自分が経験していない事を書いても良いのかなぁ?

作文にできるほどの経験してないですぅ〜。

経験記述の作成でこのような疑問を抱く人は多いです。

私が考える答えは

「嘘の度合いによる」

「嘘の度合いによる」と言いましたが、全てが嘘の文章ではダメ!

言うにであれば、話を盛る様な感覚に近いです。

友達との話で話を面白くするために少し盛った経験は無いですか?

また、友達が話を盛ってきたりw

伝えたいことは「嘘」では無いですが、より良く見せようとして表現や、言い回しを変えたりしたことはあると思います。

経験記述の文章も施工内容は本当でもどんな対策をしたかについては少し盛った様な表現を使っても良いと私は考えます。

実際の問題はこんな感じで出題されます⏬

上の過去問は2級土木施工管理技士の令和5年度を参照。

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【設問1】(1)工事名について

工事名については、「存在しない工事名」使ってはいけません。

必ず正式名称を記載しましょう!

例えば、

正式名称

配水管布設替工事(第23工区)

存在しない工事名

配水管布設替工事


工事名には工事名称の後に(第〇〇工区)(第〇〇号)などの施工単位が付く場合が多くあります。

工事名称は一文字も見落とさず正式名称を書きましょう!

存在しない工事名が分かったらその時点で不合格になりかねません。

【設問1】(2)工事内容について

工事内容には以下の5つの項目があります。

  1. 発注者名
  2. 工事場所
  3. 工期
  4. 主な工種
  5. 施工量

発注者名

発注者名もより具体的に書きましょう!

  • 自分が元請の場合は「発注者(官公庁)」
  • 自分が下請けの場合は「元請会社名」

工事を直接もらっている所が「発注者」となります。

担当課まで記述することでどんな工事をしているかが分かるので良いですね!

例えば、

  • 〇〇市上下水道局〇〇部〇〇課
  • 〇〇県土木課
  • 株式会社 〇〇工業
  • 〇〇工業 株式会社

工事場所

工事場所は、設計書に記載のとおり記述します。

下の内容を意識して書きましょう⏬

  • 都道府県
  • 市町村
  • 番地
  • 路線名(記載があれば)

省略した悪い例⏬

〇〇県〇〇市

〇〇市〇〇地内


詳しく記述した良い例⏬

〇〇県〇〇市〇〇町〇〇地先 〇〇号線

工事場所は短縮せず記述しましょう!

工期

工期は契約書に記載のとおり記述します。

アルファベットでの記述は避けましょう。


悪い例⏬

R5.10.9〜R6.3.15

良い例⏬

令和5年10月9日〜令和6年3月15日

主な工種

主な工種は、管理項目に基づいた工種を記述します。

安全管理だった場合は、その工種についての安全管理でなければいけません。

工事全体の工種ではなく、これから記述する工種になります。

工事の工種全てを記述しなくても大丈夫です。

例えばこんな工種があります⏬

舗装工

路盤工

配水管布設工

盛土工

ここで注意したいのは〇〇工事としないで〇〇工とする事ですね!

施工量

施工量は、工種に基づいた施工量です。

例えば、

舗装工の場合

表層工、再生密粒度As (13)1000m2

不陸整正工、M -30 t=10

配水管布設工の場合

HPPE、φ150×125m

給水管切替工 φ13〜20 5栓

数量は設計書の記載の通り記述しましょう!

「〇〇工、一式」のような記述は避けて下さい。

【設問1】(3)工事現場における施工上のあなたの立場

工事現場における施工管理上の立場は、一般的にはこんな種類があります⏬

  • 現場監督
  • 現場代理人
  • 現場主任
  • 主任技術者
  • 工事責任者

上記の立場から一つを選び、記述します。

「〇〇補助」や「〇〇補佐」のような記述は避けましょう!

【設問2】現場で工夫した〇〇管理

これからは実際の経験に基づいた作文の記述です。

今一度、自分が過去に経験した現場を思い出してみましょう。

(1)特に留意した技術的課題

ここでは、実際の現場で考えられる課題を記述します。

現場では日々、様々なことが頻繁に起きています。

現場経験が浅い頃は、周りが見れないのも無理はありませんが、現場を少し俯瞰して見ると様々なことに気づくことでしょう。

少なくとも全てが安全で何の危険も無い現場など存在しないので、些細なことでも良いので思い出してみてください。

工程管理においては…

施工範囲に目を向けて見ると近くに商業施設や、学校はないか?

病院や、商店街はないか?

街中での工事では必ず近隣との制約が生じてくることが多いです。

安全管理においては…

狭い場所の工事では、重機や工事車両の選定歩行者等の通行の確保も重要になります。

品質管理においては…

工事の時期によっては施工が困難な状況になる場合もあります。

「夏場の施工」・「冬場の施工」は材料の管理が重要です。

このような些細なことでも思い出してみると色々出てきます。

(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

ここでは、(1)で決めた技術的課題の解決方法を具体的に書いて行きます。

私がおすすめする書き方は、番号順に箇条書きにすることです。

箇条書きにすることで、この後記述する(3)の内容と整合性がとれているかが分かりやすくなるからです。

ここで記述する内容は、「今の現場状況において、どの様な方法で解決しようとしたか?」

例えば、品質管理を例とすると、

現場当日の平均気温は10℃を下回っていた。その為、舗装の品質を保つよう合材の温度管理方法を社内で検討した。

この時、舗装工事でよく使う代表的な数字を入れると評価が高くなるでしょう!

例えばこんな数字

初転圧は、110〜140℃

二次転圧の終了温度は、70〜90℃

路面開放温度は、表面温度で、50℃以下

(3)上記検討の結果、現場で実施した検討処置とその評価

ここでは、(2)で記入した技術的課題の解決方法をどんな方法で解決したのかを記入して行きます。

ここで、冒頭でもお話しした、「話を盛る」という部分に着目してみます。

例えば、品質管理を例とすると、

「アスファルト合材が冷めないように合材シートを二重にし到着温度を測定した。」


これを、

「アスファルト合材が冷めないように合材シートを二重にし到着温度及び、敷均し温度を全台数測定し、所定の品質を確保した。」

このように、対応処置の方向性を崩さずに多少の肉付けをすることで良い文章になります。

まとめ

いかがでしたか?

土木の試験では必ず避けては通れないのが経験記述。

経験記述は唯一文章を書かなくてはいけない試験です。

普段から文字を書くことに慣れていない人には苦痛です…。

私もその一人でした。

私が実践していた作文を覚え方は、

最初に納得がいく作文を作り、それを見ないで話せるまでにしておく。

毎日作文を唱える…。

そうすることで次第に頭に入り、長期記憶になります。

忙しい日々の中、仕事と勉強の両立は大変ですが、当ブログを少しでも参考にしてくれたら幸いです。

私が経験記述の作成の際に参考にしていたテキストがこちらです⏬

作文に自信のない方は添削代行もあります⏬

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