過去にどんな問題が多く出題されていたんだろう?
過去10年間の問題から出題数の多い順番にまとめました!
読みにくい漢字には「ふりがな」を付けました!
今回紹介する分野は下の4つです!
建築基準法
第1位 建築基準の用語の定義に関する問題
建築基準法の出題数は1問です!
この問題は過去10年間で5回出題されています。
毎年似たような問題が多く出題されています。
(H30-No.38)
【過去問1】 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 建築物の敷地は、原則として道路に1m以上接しなければならない。
⑵ 建築物は、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するものをいう。
⑶ 道路とは、道路法、都市計画法などによる道路で、原則として幅員4m以上でなければならない。
⑷ 建築設備は、建築物に設ける電気、ガス、給水などの設備をいう。
答え ⑴
建築物の敷地は、原則として道路に2m以上接してなければいけません!
(H23-No.38)
【過去問2】 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 建ぺい率は、建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合をいう。
⑵ 土地に定着する屋根及び柱若しくは壁を有する工作物は、建築物である。
⑶ 建築物の敷地は、原則として区画街路等の道路に2m以上接していなければならない。
⑷ 建築物に設ける電気、消化若しくは排煙の設備は、建築設備である。
答え ⑴
延べ面積の敷地面積に対する割合は容積率です!
建ぺい率とは、建築面積に対する敷地面積の割合を指します!
簡単に言うと、「土地の中で家を建てられる面積の割合」のことです!
第2位 仮設建築物に関する問題
この問題は過去10年間で4回の出題がありました!
(H26-No.38)
【過去問1】 現場に設ける延べ面積が50㎡を超える仮設建築物に関する次の記述のうち、建築基準法上、正しいものはどれか。
⑴ 防火地域又は順防火地域内に設ける仮設建築物の屋根の構造は、政令で定める技術的基準が適用されない。
⑵ 仮設建築物を建築しようとする場合は、建築主事の確認の申請は適用されない。
⑶ 仮設建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合(容積率)の規定が適用される。
⑷ 仮設建築物を設ける敷地は、公道に2m以上接しなければならないという規定が適用される。
答え ⑵ 建築物を建築しようとする場合は、確認の申請書を提出して建築主事の確認を受けるが、仮設建築物に関しては適用されません!
(H24-No.38)
【過去問1】 建築基準法上、現場に設ける延べ面積が50㎡を超える仮設建築物に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
⑴ 工事着手前に、建築主事へ確認の申請書を提出しなければならない。
⑵ 準防火地域に設ける建築物の屋根の構造は、政令で定める技術的基準などに適合するものとする。
⑶ 建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合(容積率)の規定が適用されるものとする。
⑷ 仮設建築物を除去する場合は、都道府県知事に届け出なければならない。
答え ⑵
(建築基準法第62条)により問題のとおりです!
火薬類取締法
第1位 火薬類の取扱い・貯蔵等に関する問題
火薬類取締法の出題数は1問です!
この問題は過去10年で6回の出題がありました!
(R1-No.39)
【過去問1】 火薬の取扱いに関する次の記述のうち、火薬類取締法上、誤っているものはどれか。
⑴ 火薬庫の境界内には、必要がある者のほかは立ち入らない。
⑵ 火薬類取扱所を設ける場合は、1つの消費場所に1箇所とする。
⑶ 火工所以外の場所において、薬包に雷管を取り付ける作業を行わない。
⑷ 火工所に火薬類を存置する場合には、必要に応じて見張人を配置する。
答え ⑷
火工所に火薬類を存置する場合には、原則として見張人を常時配置しなければなりません!
(H30-No.39)
【過去問2】 火薬類取締法上、火薬類の貯蔵上の取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 火薬庫の境界内には、必要がある者以外は立ち入らない。
⑵ 火薬庫の境界内には、爆発、発火、又は燃焼しやすい物を堆積しない。
⑶ 火薬庫内には、火薬類以外の物を貯蔵しない。
⑷ 火薬庫内は、温度の変化を少なくするため、夏期は喚起はしない。
答え ⑷
火薬庫内では温度変化を少なくするため、最高最低寒暖計を備え、夏期又は冬期における温度の影響をすくなくするような処置をしなくてはいけません!
第2位 火薬類の許可・制限に関しての問題
この問題は過去10年間で4回出題されています!
(H27-No.39)
【過去問1】 火薬類の取り扱いに関する次の記述のうち、火薬取締法上、誤っているものはどれか。
⑴ 火薬類を運搬しようとする者は、原則として出発地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。
⑵ 火薬庫を設置し、移転又はその構造若しくは設備を変更しようとする者は、原則として都道府県知事の許可を受けなければならない。
⑶ 火薬類を爆発させ、又は燃焼させようとする者は、原則として都道府県知事の許可を受けなければならない。
⑷ 火薬類を破棄しようとする者は、原則として都道府県知事の許可を受けなければならない。
答え ⑴
火薬類を運搬しようとする者は、都道府県知事の許可ではなく都道府県公安委員会に届け出て、届出を証明する文書の交付を受けなければなりません!
(H25-No.39)
【過去問2】 火薬類の取り扱いに関する次の記述のうち、火薬取締法上、誤っているものはどれか。
⑴ 火薬庫内に入る場合は、原則として鉄類若しくはそれらを使用した器具及び携帯電灯以外の灯火は持ち込んではならない。
⑵ 消費場所において火薬類消費計画書に火薬類を取り扱う必要のある者として記載された者は、腕章を付ける等他の者と安易に識別できる処置を講じなければならない。
⑶ 発破を終了したときは、有害ガスの危険が除去された後、天盤、側壁その他岩盤などを検査し安全と認めた後でなければ、何人も発破場所に立入らせてはならない。
⑷ 電気発破において発破母線を敷設する場合は、既設電線路を利用して敷設するものとする。
答え ⑷
電気発破において発破母線を敷設する場合は、既設電線路を利用せず、離して敷設すます!
騒音・振動規制法
第1位 騒音及び振動規制法上、指定区域内において作業実施に関する届出の問題
騒音・振動規制法の出題数は2問です!
この問題は過去10年間で9回出題されています!
覚えておきたい重要ポイントです!
(R1-No.40)
【過去問1】 騒音規制法上、指定地域内において特定建設業を施工しようとする者が、届け出なければならない事項として、該当しないものは次のうちどれか。
⑴ 特定建設作業の場所
⑵ 特定建設作業の実施期間
⑶ 特定建設作業の概算工事費
⑷ 騒音の防止の方法
答え ⑶
特定建設作業の概算工事費は該当しません!
① 氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては、その代表者の氏名
② 建設工事の目的に系る施設又は工作物の種類
③ 特定建設作業の場所及び実施の期間
④ 騒音の防止の方法
⑤ 特定建設業の種類と使用機械の名称、型式及び仕様
⑥ 作業の開始及び終了時刻
⑦ 添付書類:特定建設業の工程が明示された建設工事の工程表と作業場所付近の見取り図
上記が該当する項目です!
(H30-No.41)
【過去問2】 振動規制法上、指定地域内において特定建設作業を施工しようとする者が行う特定建設作業に関する届出先として、正しいものは次のうちどれか。
⑴ 環境大臣
⑵ 市町村長
⑶ 都道府県知事
⑷ 労働基準監督署長
答え ⑵
振動規制法及び騒音規制法ともに届出先は市町村長です!
第2位 騒音及び振動定められている特定建設作業に関する問題
この問題は過去10年間で6回出題されています!
どのような建設機械を使用するか、どんな作業をするかで規定内に収まるかが決まるので機械の種類や作業内容を覚えましょう!
(H29-No.41)
【過去問1】 振動規制法に定められている特定建設作業の対象とならない建設機械は、次のうちどれか。
ただし、当該作業がその作業を開始した日に終わるものを除き、1日における当該作業に係る2地点間の最大移動距離が50mを超えない作業とする。
⑴ ディーゼルハンマ
⑵ ジャイアントブレーカ
⑶ ブルドーザ
⑷ 舗装版破砕機
答え ⑶
ブルドーザは特定建設作業の対象とならない建設機械です!
振動規制法における「特定建設作業」とは以下の通りです。
- 杭打ち機
- 鉄球を使用して破壊する作業
- 舗装版破砕機を使用する作業
- ブレーカ
(H24-No.40)
【過去問2】 騒音規制法に定められている特定建設作業に関する次の記述のうち、該当しないものはどれか。ただし、当該作業がその作業を開始した日に終わるものを除く。
⑴ ディーゼルハンマを使用するくい打ち作業
⑵ 混練容量2.0㎥の仮設コンクリートプラントを設けて行うコンクリート舗装作業
⑶ 舗装版破砕機を使用して行う舗装打ち換え作業
⑷ 定格出力20kwのエンジンを原動力とする空気圧縮機を使用するモルタル吹付け作業
答え ⑶
舗装版破砕機を使用して行う舗装打ち換え作業は、特定建設作業に該当しない。
港則法
港則法に関する出題数は1問です!
港則法では、航路でのいこうの制限及び港長の許可等による問題が毎年出題されているのでランキング形式ではなく過去問を3問紹介します!
専門性が高い分野ですが、出題範囲がせまいので毎年似たような問題が出題されています。
(H29-No.42)
【過去問1】 特定港で行う場合には港長の許可を受ける必要があるものは、港則法上、次のうちどれか。
⑴ 特定港に入港したとき
⑵ 特定港内又は特定港の境界附近で工事又は作業しようとする者
⑶ 特定港内において、雑種船以外の船舶を修繕し、又はけい船しようとする者
⑷ 特定港を出港しようとするとき
答え ⑵
港長の許可を受けなければならないと規定しています!(港則法第31条第1項)
(H26-No.42)
【過去問2】 港則法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 港則法の目的は、港内における船舶交通の安全及び港内の整とんを図ることである。
⑵ 船舶は、航路内において、他の船舶と行き会うときは、左側を航行しなければならない。
⑶ 港内又は港の境界付近では、船舶交通の妨げとなるおそれのある強力な灯火を、みだりに使用してはならない。
⑷ 船舶は、航路内においては、他の船舶を追い越してはならない。
答え ⑵
船舶は、航路内において、他の船舶と行き会うときは、右側を航行しなければならないと規定しています!(港則法第14条第3項)
(H23-No.42)
【過去問3】 港則法上、航路及び航法の関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 雑種船以外の船舶は、特定港に出入し又は特定港を通過するには、原則として定められた航路によらなければならない。
⑵ 船舶は、港内においては防波堤、ふとうその他の工作物の突端又は停泊船舶を右げんに見て航行するときは、できるだけこれに遠ざかって航行しなければならない。
⑶ 航路外から航路に入り又は航路から航路外に出ようとする船舶は、航路を航行する他の船舶の進路を避けなければならない。
⑷ 小型船及び雑種船以外の船舶は、船舶交通が著しく混雑する特定港内を航行するときは、定められた様式の標識をマストに掲げなければならない。
答え ⑵
船舶は、港内においては防波堤、ふとうその他の工作物の突端又は停泊船舶を右げんに見て航行するときは、できるだけこれに近寄って航行しなければなりません!
又左げんに見て航行するときは、できるだけこれに遠ざかって航行しなければなりません!
まとめ
いかがでしたか?
今回は法規・後編と言うことで残りの4つの分野を紹介しました!
法規と言っても幅広い分野で全部を理解しようと思ってもなかなか理解できないと思います!
私もすべてを理解していませんので…。
法規・後編で比較的覚えやすい分野は【騒音・振動規制法】と【港則法】が私の中では覚えやすかったです!
【騒音・振動規制法】は特定建設作業の届出や建設機械の種類や作業内容を覚えておけば点数がとりやすいです!
自分なりに簡単にまとめて覚えても良いと思います!
例えば、指定地域内で作業する場合は7日前までに市町村長に届出を出す!
みたいな感じで簡単に…。
建設機械についてはどのような機械を使用しているかがわかればどんな作業をするかわかるので携帯等で機械の写真を見て見るとわかりやすいです!
そして全てを覚えようとせず部分的に学習すれば合格基準の60%は取れるので勉強を進めていくうちに集中する分野を決めましょう!
余裕を持って学習できる!
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土木施工管理技士と言ったら経験記述が1番の難関ではないでしょうか?
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