過去にどんな問題が多く出題されていたんだろう?
過去10年間の問題から出題数の多い順番にまとめました!
今回紹介する分野は下の3つです!
土 工
第1位 土工作業の種類と使用機械についての問題
土工についての出題数は4問です。
選択問題の中では出題数の多い分野になります。
どのような用途で使用するのか又どんな機械が適しているのかを覚える必要があります!
機械の種類は似たような形が多くあるので自分なりに特徴を押さえておきましょう。
土木作業の種類と使用機械については毎年出題されているテッパンの問題になっています。
(H29-No.2)
【過去問1】 「土工作業の種類」と「使用機械」に関する次の組み合わせのうち、適当でないものはどれか。
答え (3)
モーターグレーダーは道路工事における路床・路盤の整地作業などに使用します!
(R4-No.1)後期
【過去問2】 土木の作業に使用する建設機械に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ バックホゥは、主に機械の位置よりも高い場所の掘削に用いられる。
⑵ トラクターショベルは、主に狭い場所での深い掘削に用いられる。
⑶ ブルドーザは、掘削・押土及び短距離の運搬作業に用いられる。
⑷ スクレーパは、敷均し・締固め作業に用いられる。
答え ⑶
問題の通りです!
第2位 盛土の施工に関する問題
盛土の施工に関する問題は過去10年間では毎年出題されているようです。
(R5-No.3)
【過去問1】 道路土工の盛土材料として望ましい条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 建設機械のトラフィカビリティが確保しやすいこと。
⑵ 締固め後の圧縮性が大きく、盛土の安定性が保てること。
⑶ 敷均しが容易で締固め後のせん断強度が高いこと。
⑷ 雨水等の侵食に強く、吸水による膨潤性が低いこと。
答え ⑵
締固め後の圧縮性が小さく、盛土の安定性が保てること。
(R2-No.3)
【過去問2】 盛土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 盛土の施工で重要な点は、盛土材料を均等に敷き均すことと、均等に締固めることである。
⑵ 盛土の締固め特性は、土の種類、含水状態及び施工方法にかかわらず一定である。
⑶ 盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内にないときには、含水量の調節を行うことが望ましい。
⑷ 盛土材料の敷均し厚さは、締固め機械及び要求される締固め度などの条件によって左右される。
答え ⑵
一定ではなく、含水比を変えて行うことが好ましい。
第3位 軟弱地盤における地盤の改良工法についての問題
軟弱地盤における改良方法は過去10年間4回出題されています。
他にも基礎地盤の改良方法も多く出題されているので合わせて覚えておきましょう!
(R4-No.4)
【過去問1】 軟弱地盤における次の改良工法のうち、載荷工法に該当するものはどれか。
⑴ プレローディング工法
⑵ ディープウェル工法
⑶ サンドコンパクションパイル工法
⑷ 深層混合処理工法
答え ⑴
プレローディング工法 です!
(R1-No.4)
【過去問2】 軟弱地盤における次の改良工法のうち、地下水位低下工法に該当するものはどれか。
⑴ 押え盛土工法
⑵ サンドコンパクションパイル工法
⑶ ウェルポイント工法
⑷ 深層混合処理工法
答え ⑶
ウェルポイント工法です!
コンクリート工
コンクリート工についての出題数は4問です!
第1位 コンクリートの打込み施工に関する問題
(R4-No.6)
【過去問1】 コンクリートを棒状バイブレータで締め固める場合の留意点に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 棒状バイブレータの挿入時間の目安は、一般的には5〜15秒程度である。
⑵ 棒状バイブレータの挿入間隔は、一般に50㎝以下にする。
⑶ 棒状バイブレータは、コンクリートに穴が残らないようにすばやく引き抜く。
⑷ 棒状バイブレータは、コンクリートを横移動させる目的では用いない。
答え ⑶
棒状バイブレータは、コンクリートに穴が残らないようにゆっくり引き抜く。
(R1-No.6)
【過去問2】 コンクリートの打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ コンクリートと接して吸水のおそれがある型枠は、あらかじめ湿らせておかなければならない。
⑵ 打ち込み前に型枠内にたまった水は、そのまま残しておかなければならない。
⑶ 打ち込んだコンクリートは、型枠内で横移動させてはならない。
⑷ 打ち込み作業のあたっては、鉄筋や枠が所定の位置から動かないように注意しなければならない。
答え ⑵
「そのまま残しておかなければならない」ではなく「除去しなくてはいけない」です!
第2位 フレッシュコンクリートの施工に関する問題
(R5-No.7)
【過去問1】 フレッシュコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ コンシステンシーとは、変形又は流動に対する抵抗性である。
⑵ レイタンスとは、コンクリート表面に水とともに浮かび上がって沈殿する物質である。
⑶ 材料分離抵抗性とは、コンクリート中の材料が分離することに対する抵抗性である。
⑷ ブリーディングとは、運搬から仕上げまでの一連の作業のしやすさである。
答え ⑷
ブリーディングとは、生コンクリート中にある水分がコンクリート表面に出てきてしまう現象。
問題は、ワーカビリティのことです。
(R3-No.7)
【過去問2】 フレッシュコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ スランプとは、コンクリートの軟らかさの程度を示す指標である。
⑵ 材料分離抵抗性とは、コンクリートの材料が分離することに対する抵抗性である。
⑶ ブリーディングとは、練混ぜ水の一部の表面水が内部に浸透する現象である。
⑷ ワーカビリティとは、運搬から仕上げまでの一連の作業のしやすさのことである。
答え ⑶
ブリーディングとは、生コンクリート中にある水分がコンクリート表面に出てきてしまう現象。
表面水が内部に浸透する現象ではありません。
第3位 コンクリートの型枠及び鉄筋の組立に関する問題
(R3-No.8)
【過去問1】 鉄筋の加工及び組立に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 型枠に接するスペーサは、原則としてモルタル製あるいはコンクリート製を使用する。
⑵ 鉄筋の継手箇所は、施工しやすいように同一の断面に集中させる。
⑶ 鉄筋表面の浮きさびは、付着性向上のため、除去しない。
⑷ 鉄筋は、曲げやすいように、原則として加熱して加工する。
答え ⑴
問題の通りです。
⑵ 同一断面に集中させない。
⑶ 付着向上のため、除去する。
⑷ 鉄筋は常温にて加工する。
(R1-No.8)
【過去問2】 型枠・支保工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 型枠内面には、はく離剤を塗布する。
⑵ 型枠の取外しは、荷重を受ける重要な部分を優先する。
⑶ 支保工は、組立及び取外しが容易な構造とする。
⑷ 支保工は、施工時及び完成後の沈下や変形を想定して、適切な上げ越しを行う。
答え ⑵
荷重を受ける重要な部分は最後に取外しを行う。
基 礎 工
第1位 既設杭の施工に関する問題
構造物についての出題数は3問です!
この問題は過去10年間で9回の出題となるので要チェックです!
(H27-No.9)
【過去問1】 既設杭の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 打込み杭工法で一群の杭を打つときは、周辺部の杭から中心部の杭へと、順に打ち込むものとする。
⑵ 打込み杭工法で1本の杭を打ち込むときは、連続して行うことを原則とする。
⑶ 中堀り杭工法は、過大な先掘りを行ってはならない。
⑷ 中堀り杭工法は、打込み杭工法に比べて支持力が小さい。
答え ⑴
杭群の一方の隅から地方の隅へ打ち込んでくか、杭群の中央部から周囲に向かって打ち込むようにします!
(H26-No.9)
【過去問2】 既設杭の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 中堀り杭工法は、一般に打込み杭工法に比べて隣接構造物に対する影響が大きい。
⑵ 打込み杭工法では、杭の貫入量とリバウンド量により支持力の確認が可能である。
⑶ 中堀り杭工法は、一般に打込み杭工法に比べて騒音・振動が小さい。
⑷ 打込み杭工法では、1本の杭を打ち込むときは連続して行うことを原則とする。
答え ⑴
中堀り杭工法はアースオーガーで掘ってから杭を沈設する方法です。よって、低騒音・低振動工法で、隣接する構造物への影響は少ないです!
第2位 場所打ち杭の工法等に関する問題
この分野の問題は過去10年間で8回出題されていますので重要です!
(H27-No.10)
【過去問1】 場所打ち杭の工法と掘削方法との次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
答え ⑷
深礎工法は、人力又は機械によって掘削を行いつつ、鋼製波板とリング枠で土留めを行い人力により掘削する方法と、クラムシェル型バケット等を使用する掘削方法があります!
(H29-No.10)
【過去問2】 場所打ち杭の「工法名」と「掘削方法」に関する組合せのうち、次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
答え ⑵
ドリリングバケットを回転させて地盤を掘削、バケット内部に収納された土砂を地上に排土する方法で掘削を行います!
第3位 土留め壁に関する問題
土留めで使用する部材の名称も過去10年間で2回出題されているので合わせて覚えておくといいと思います。
例えば、腹起し・切ばり・火打ちばり等です!
(H30-No.11)
【過去問1】 土留め壁の「種類」と「特徴」に関する次の組み合わせのうち、適当なものはどれか。
答え ⑵
問題のとおりです!
(H24-No.11)
【過去問2】 掘削時の土留め仮説工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか?
⑴ 土留め壁は、土圧や水圧などが作用するので鋼矢板などを用いてこれらを十分支える構造としなければならない。
⑵ 切りばりは、地盤の掘削時に土留め壁に作用する土圧や水圧などの外力を支えるための水平方向の支持部材として用いられる。
⑶ 土留めアンカーは、切りばりによる土留めが困難な場合や掘削断面の空間を確保する必要がある場合に用いる。
⑷ 親杭横矢板土留め工法に用いる土留め板は、土圧を親杭に伝えるとともに止水を目的とするものである。
答え ⑷
止水を目的としてません!
まとめ
いかがでしたか?
今回は土木一般の中の【土工】・【コンクリート工】・【基礎工】についてまとめました!
ランキング形式にしてみると出題の傾向や重要なポイントがわかったと思います!
個人的にいは、土工とコンクリート工は点数が取りやすい分野かと思いました。
日々の仕事が水道やガス管の埋設工事なので道路の掘削もしますし、お客さんの敷地内の工事ではコンクリートの補修までします。
そのように自分で携わったことがある内容だと頭に入りやすくなるでしょう!
出題頻度が多い問題を中心に勉強しても合格ラインに十分到達するので繰り返しの学習をおススメします!
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