毎日2時間勉強するぞ!
過去問をひたすらやるぞ!
このような気持ちで試験勉強に臨むことはとてもいいことです!
これから試験勉強をする方はやる気に満ち溢れている状態かと思います。
そして気合十分で勉強を開始すると問題に直面するのです…。
「問題で言っている意味がわからない…。」
それもそのはず。
問題文の単語が理解できない状態で問題文を読んでいてもどんな状態のことか想像できません。
土木に限らず施工管理技士の資格は問題文を読み、その状況をイメージすることが出来ないと問題を解くことが出来ません。
過去問を解く前に重要と思われる単語の意味を理解するだけで問題の内容も頭に入りやすくなります!
そして、問題文の意味が分からないと言う理由で挫折することもなくなります。
こらから土木施工管理技士を目指そうとしている方に最低でも覚えておきたい単語を各分野ごとに紹介していきます。
ダム
試験問題番号のNo.23〜No.26までの範囲が「専門土木(ダム・トンネル・海岸・港湾)」になります。
No.23が「ダム」に関しての出題です。
【転流工】
ダム本体工事期間中の河川の流れを一時迂回させるものであり、河川流量や地形などを考慮して仮排水路トンネル方式が多く用いられている。
【グラウチング】
セメントミルクやモルタルを地盤や構造物のひび割れ隙間に、充填し遮水性を高める役割をします。
【ベンチカット工法】
ブルドーザーなどを使って、岩盤の斜面が階段状になるように削っていく工法です。
ダム本体の基礎掘削に多く用いられます。
【堤体工】
ダムまたは堤防本体の工事のこと
【重力式コンクリートダム】
貯水池からの水圧をダムの重量で支える形式のダム。
コンクリートダムとしては最も一般的なもの。
【RCD工法】
RCD工法(Roller Compacted Dam)とはダンプトラック等で運搬された貧配合の硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷な均し、振動目地切り機で横目地を造成し、振動ローラで締め固める工法。
トンネル
No.24が「トンネル」に関しての問題です。
【山岳工法】
機械を使わず直接岩盤などを機械や人力などで掘る方法。
【導坑先進工法】
トンネル掘削工法の1つであり、一般的に全断面を一挙に掘削するのが能率的である。
【NATM工法】
地山からの圧力は、地山自体が持っている強度で支持させる工法でリング構造を形成し、トンネル支保工として安定を得る工法。
【吹付けコンクリート】
トンネル内部の壁や天井に特殊なコンクリートをを吹付けることによって、劣化や浸水を防ぐとともに、トンネル構造の強度を高める役割を果たしている。
【ロックボルト】
掘削後の地山の崩落・変形を防ぐために一端をトンネル壁面に固定しもう一端を地層や岩盤に埋設します。このように固定されたロックボルトはトンネル内部の地盤の安定性を向上させる役割があります。
【発破掘削】
トンネルの掘削工法の1つで、爆発物を使用して岩盤や地層を破壊し、トンネルを掘り進める工法です。
主に岩盤の硬度が高い場合や、大量の土砂を掘り出す必要がある場合に使用されます。
【鋼製支保工】
通常は鋼材で構成されたフレームやアーチ状の構造であり、トンネル内部の岩盤や土壁に取り付けられます。
【ずり運搬】
トンネル工事で掘り出される岩石や土砂を指します。
海岸
No.25が「海岸」に関する問題です。
【表法被覆工】
海岸の保護や改善を目的として行われる工事の一つで、海岸表面を保護するため、さまざまな手法や材料を使用して施行されます。
ブロックや舗装、地域状況に合わせて工法や材料が選定されます。
【裏法被覆工】
海岸の裏側に設置される防波工の一種です。
通常、海岸の表面には波止場やテトラポッドなどの防波工が設置されますが、裏法被覆工は海岸の裏側に設置されることで、波のエネルギーや浸食を軽減します。
【波返し工】
海岸の浸食を防ぐために行われる工事の一つで、海岸における波の力や潮流による浸食を軽減し、海岸線の安定性を保つために設置されます。
主に海岸防波堤と呼ばれる構造物を沿岸に設置することで、くねりや湾曲を利用して波のエネルギーを分散させます。
【根固工】
海岸の土壌や地盤を強化し、海岸の安定性を向上させるための工事です。
海岸の土地の沈下や浸食を防ぐために、海岸の地盤に支持体を設けたり、地下に杭を打ち込んだりする工法。
【根留工】
海岸の侵食を防ぐために設置される構造物の一種です。
波や潮の流れによる土砂の流出を防ぎ、海岸線の安定を図ることを目的としています。
根留工は、根を留めるという意味があり、文字通り海岸の土砂が流れ出るのを「根留め」するための工法です。
【消波工】
波の力を軽減し、海岸の保護を目的として行われる工事の一種です。
波が海岸に押し寄せる際のエネルギーを吸収または反射させることで、海岸の浸食を防ぎます。
【混成型】
異なる特徴を持つ海岸が複合的に組み合わさって形成されている海岸のことを指します。
一般に、海岸はその形成過程や現れる形態によって分類されることが多く、例えば砂浜海岸、岩礁海岸、泥質海岸などがあります。
混成型の海岸では、これらの異なるタイプの海岸が一定の範囲内で混在しているため、地形や生態系が非常に多様で、複雑な環境を形成しています。
【直立型】
海岸の形態を指す用語の一つです。
これは垂直に近い形状をしている海岸を指します。
この種の海岸は、しばしば断崖や急斜面として現れ、波の浸食作用により形成されたり、地殻の動きによってもたらされたりします。
【緩傾斜堤】
海岸保全や沿岸管理のために人工的に造成される構造物の一種です。
これは、海岸線を侵食から保護し、また津波や高潮などの自然災害から内陸部を守る目的で設置されます。
緩傾斜堤はその名の通り、比較的緩やかな傾斜を持っており、自然な海岸線の形状に近い形をしています。
【乱積み】
消波工の施工方法の1つであり、さまざまの大きさの石や岩がランダムに積み重なっている状態。
高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックどうしのかみあわせがよくなる。
【層積み】
消波工の施工方法の1つであり、ブロックの向きを規則正しく配列するすえつけ方法である。
層積みでの施工は捨石の均し精度を要するなどの手間がかかるほか、海岸線の曲線部や隅角部では施工が難しい。
港湾
No.26が「港湾」に関する問題です。
【傾斜堤】
波の力や流れの影響を受ける岸壁や岸辺の保護や安定化を目的として海上に造られる構造物です。
特徴は、凹凸や軟弱な海底地盤に対応しており、底面が広いので、水深の浅い場所や小規模な防波堤に用いられます。
【直立堤】
波の力や流れの影響を受ける岸壁や岸辺の保護や安定化を目的として海上に造られる構造物です。
特徴は、鉛直壁なため、波力の影響を受け、波の反射が大きい。
【混成堤】
傾斜堤の上に、直立堤を設置した構造。
特徴は、軟弱な海底地盤や深い水深にも適用し、経済的な組合せができる。
【消波ブロック被覆堤】
港湾や、海岸の防波・消波施設の一種であり、波の力を抑制して港湾内部や岸壁を保護する役割を果たします。
特徴は、直立堤や混成堤の前面に消波ブロックを置く構造になっており、直立部に作用する波力や反射波を軽減する。
【ケーソン式防波堤】
港湾や海岸で使用される防波施設の一種です。
ケーソンとはコンクリート製の箱状の構造物を指し、防波堤の主体となります。
【浚渫船】
港湾や河川で使用される特殊な船です。
ポンプ船、グラブ船、ディッパー船、ドラグサクション船、バケット船などがあり、近年の施工はポンプ船又はクラブ船による方式が多い傾向がある。
【ポンプ浚渫船】
浚渫作業に特化した船舶の一種です。
主な目的は、水路や港湾内の泥や砂を吸い上げることです。
引船を伴う非航式と自航式があり、カッタを使用することにより軟泥から軟質岩盤までの広い地盤適応性がある。
【グラブ浚渫船】
浚渫作業に特化した船舶の一種です。
通常、長いアームやブームを備えたクラムバケットと呼ばれる特殊なバケットを駆使して、水底の堆積物を掻き取ります。
中小規模の浚渫に適し、浚渫深度や地盤条件に対して制限が少ない。
まとめ
今回紹介した重要単語は【専門土木(ダム・トンネル・海岸・港湾)編】です。
- ダム
- トンネル
- 海岸
- 港湾
勉強やり始めの頃は、単語の意味さえ分からずに問題を解いているため想像が付きにくいでしょう。
当ブログを通して単語の意味を簡単にでも理解することで問題を理解するストレスを軽減できれば幸いです。
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