毎日2時間勉強するぞ!
過去問をひたすらやるぞ!
このような気持ちで試験勉強に臨むのはとてもいいことです!
これから試験勉強をする方はやる気に満ち溢れている状態かと思います。
そして気合十分で勉強を開始しすると問題に直面するのです…。
「問題で言っている意味が分からない…。」
それもそのはず。
問題文に書いている単語が理解できない状態で問題文を読んでいてもどんな状態のことか想像できません。
土木に限らず施工管理技士の資格は問題文を読み、その状況をイメージすることが出来ないと問題を解くことが出来ません。
過去問をとく前に重要と思われる単語の意味を理解するだけで問題の内容も頭に入りやすくなります!
そして、問題文の意味が分からないと言う理由で挫折することも無くなります。
これから土木施工管理技士を目指そうとしている方に最低でも覚えておきたい単語を各分野ごとに紹介していきます。
構造物
試験問題番号のNo.12〜No.22までの範囲が「専門土木(構造物・河川・砂防・道路・舗装」になります。
No.12〜No.14までの範囲が「構造物」になります。
鋼材の種類と性質
【鋼材】
鋼材は、一般に荷重が作用すると、伸び延性を示す。
低温下や鋭い切欠きがある場合などで伸びを伴わず突発的な破断を示す現象を脆性破断という。
【低炭素鋼管】
展性、延性に富み溶接など加工性が優れているので橋梁などに広く用いられる。
【耐候性鋼】
大気中での耐食性を高めたもので、塗装の補修費用を節減する橋梁などに用いられる。
【高炭素鋼管】
炭素量の増加によって加工は難しくなるが、引張強さや硬度が上昇するので、キー、ピン、工具などに用いられる。
【ステンレス鋼管】
構造用材料としての使用は少ないが、耐食性が特に問題となる分野で用いられる。
【鋳鋼品】
鋳型に流し込んで、目的とする形にした鋼材。
橋梁の伸縮継手のように形状が複雑な製品の用途が多い。
高力ボルト
ボルトの接合
【摩擦接合】
ボルトを締め付けて、継手材間を摩擦力で接合する。
【支圧接合】
ボルト軸が部材穴に引っかかり、支圧力で接合する。
【引退接合】
ボルトに対して平行な応力を伝達して接合する。
ボルトの締付け
【ナット回転法】
一般的に降伏点を超えるまで軸力を与える。
締付け検査は、全本数についてマーキングで外観検査をする。
【トルク法】
60%導入の予備締め、110%導入の本締めを行う。
締付け検査は、ボルト群の10%について行う。
【トルシア形高力ボルト】
専用の締付け機を用いて締付ける。
締付け検査は、全数についてピンテールの切断とマーキングの確認による。
溶接
溶接接合
【すみ肉溶接】
ほぼ直交する2つの接合面に溶着金属を盛って溶接合する。
【開先(グルーブ)溶接】
接合する部材間に、グルーブ(開先)と呼ばれる間隙をつくり、その部分に溶着金属を盛って接合する。
【手溶接】
被覆材を塗布した溶接棒を電極として母材との間にアークを発生し、そのアーク熱を利用して溶接する。
溶接棒の乾燥が重要!
【半自動溶接】
溶着金属ワイヤ(溶接棒)の送りを自動化し炭酸ガスのシールドにより大気を遮断し、溶着金属の酸化を防止しながら溶接をする。
主に現場に適用される!
【全自動溶接】
溶着金属ワイヤ(溶着棒)の送りと移動速度が連動して自動化られた機械溶接。
工場溶接に適用される。
溶接用語
【スカラップ】
スカラップとは「切り欠き」で、溶接の継ぎ目同士が重なることを避けるために扇形に切り込むこと。
【エンドタブ】
溶接の始点と終点は溶接欠陥が生じやすいので「エンドタブ」を設け母材に影響しないようにする。
鋼橋の架設
架設方法
【ベンド工法】
自走式クレーンを用いて部材を吊り込み、桁下に設置した支持台で支持させて接合し架設する工法。
【ケーブルエレクション工法】
ケーブルを張り、主索、吊索とケーブルクレーンを用いて架設する工法。
【架設桁工法】
あらかじめ架設桁を設置し、橋桁を吊込み又は引き出して架設する工法。
【片持式工法】
トラスの上面にレールを敷きトラベラークレーンなどを用いて部材を運搬し、組立てていく工法。
【引出し(送出し)工法】
手延べ機等を用いて隣接場所で組立てた橋桁を送り出して架設する工法。
【フローティングクレーン】
海上又は河川橋梁などで、組立て済みの橋梁の大ブロックを台船等で移動し、フローティングクレーンを用いて架設する工法。
河川・砂防
No.15〜No.18までの範囲が「河川・砂防」になります。
河川堤防の施工
堤体の材料は、できるだけ良質な土砂を使って入念に締め固めをしましょう!
【本堤】
洪水を防止する役割を担う最も重要な堤防。
連続して河川の両岸に設ける本堤。
【副堤】
本堤が決壊(破堤)した時に洪水拡大を防止するため、本堤の背後に設置された堤防のこと。
別名では控堤・二重堤と呼ぶ。
【かすみ堤】
上流部堤防の堤内地に下流部堤防が平行して設置られており、洪水時に不連続部に逆流することで一時的に貯水できる堤防。
【背割堤】
河川の合流地点を下流へ移動させ、流量の異なる河川の合流を円滑にするように設けられた堤防。
【導流堤】
河川の分流・合流地点、河口などに設置される堤防で、流れと土砂の移動を望ましい方向に導くために設けられる。
河川護岸の施工
【高水護岸】
堤防の表面にコンクリートブロックや自然石を張ったり、蛇かごや布団かごなどを設置したもの
【低水護岸】
流水や雨、あるいは波の作用によって高水敷が侵食されないように、河岸にコンクリートブロックや自然石を張ったもの
【堤防護岸】
単断面河道である場合、あるいは複断面河道であるが高水敷幅が狭く、堤防と低水河岸を一体として保護するよう設置されている護岸
構造と機能
【根固工】
河床の洗掘を防ぎ、基礎工・法覆工を保護するものである。
【法覆工】
主にコンクリートブロック張工やコンクリート法枠工などがあり、堤防及び河岸の法面を被覆し保護するもの
【基礎工】
法覆工を支える基礎であり、洗掘に対する保護や裏込め土砂の流出を防ぐものである
【縦帯工】
河川の横断方向に設けて、護岸の破壊が他に波及しないよう絶縁するものである。
【横帯工】
法覆工の延長方向の一定区間ごとの設け、護岸の変位・破損が他に波及しないように絶縁する
砂防えん堤の構造と留意点
【水通し】
上流部からの水や土砂を安全に越流させる量に対して十分な大きさとし、一般にその断面は逆台形である
【袖】
洪水を越流させないため、水通し側から両岸に向かって上り勾配とする
【副えん堤】
本えん堤の基礎地盤の洗掘及び下流河床低下の防止のために設ける
【水たたき】
本えん堤を越流した落下水の衝撃を緩和し、洗掘を防止するために設ける
地すべり防止の施工
【抑制工】
地すべりの地形や地下水の状態などの自然条件を変化させることにより、地すべり運動を停止又は緩和させる工法
【抑止工】
杭などの構造物を設けることによって、地すべり運動の一部又は全部を停止させる工法
【水路工】
地表の水を水路に集め、速やかに地すべりの地域外に排除する工法
【排土工】
地すべり頭部などの不安定な土塊を排除し、土塊の滑動力を減少させる工法
【横ボーリング工】
帯水層をねらってボーリングを行い地下水を排除する工法
【地すべり防止工】
抑制工→抑止工の順に行い、抑制工の先行によって運動が軽減、停止してから抑止工を導入し、抑止工だけの施工はさける
【集水井工】
比較的堅固な地盤に井筒を設け、集水孔や集水ボーリングによって地下水を集水し、原則として排水ボーリングにより自然排水する工法
【杭工】
鋼管などの杭を地すべり斜面に建て込み、斜面の安定度を高める工法
道路・舗装
No.19〜No.22までの範囲が「道路・舗装」になります
路床・路盤の施工
【盛土路床】
1層の敷均し厚さは、仕上がり厚で20㎝以下を目安とする
【切土路床】
表面から30㎝程度以内にある木根や転石等を取り除いて仕上げる
【安定処理工法】
現状路床土とセメントや石灰等の安定材を混合する工法
【置換え工法】
軟弱な現状路床土の一部又は全部を良質土で置き換える工法
下層路盤・上層路盤の施工
【下層路盤】
現場近くで経済的に入手でき品質規格を満足するものを用いる
【上層路盤】
粒度調整路盤材料は、最適含水比付近の状態で締め固める
アスファルト舗装の施工
舗設方法の用語
【アスファルトフィニッシャー】
みなさんが普段から車で走っている道路を作る機械です。
一度に幅の広い道路を作るときに使用します。
【加熱アスファルト混合物】
道路を作る時に使う材料です。
加熱アスファルト混合物は様々な種類があり施工場所によって使い分けています。
【敷均し】
施工範囲が狭い場所は人力による敷均し、広い場所ではアスファルトフィニッシャーを用いて敷均しを行います。
敷均しの時の混合物の温度は110℃を下回らいようにする。
【継目転圧】
締固め作業の最初に行うのが「継目転圧」です。
継目や構造物との接触面をよく清掃し、敷均した混合物を締固めて相互を密着させます。
【初転圧】
締固め作業の2番目に行うのが「初転圧」です。
できるだけ高い温度で行い一般的に110℃〜140℃
【二次転圧】
締固め作業の3番目に行いのが「二時転圧」です。
二次転圧終了温度は一般的に70℃〜90℃
【仕上げ転圧】
締固め作業の最後に行うのが「仕上げ転圧」です。
不陸の修正やローラーマーク消去が目的
タイヤローラ又は、ロードラーラで1往復程度行う。
【ホットジョイント】
その名の通り混合物が熱い状態で転圧する工法です。
施工幅が大きく連続して施工する場合に行います。
縦継目部を5〜10㎝の幅で転圧しないでおき、後続の混合物の締固め時に同時に転圧する。
工法の種類
【オーバーレイ工法】
すでに舗装されているアスファルトの上に多いかぶせるように舗装する作業です。
ひび割れや、薄くなった道路の補修などに行う工法です。
【打換え工法】
既設の舗装を取り壊し、撤去してから新たに舗装する工法です。
舗装が完全に傷んだ状態の時に行います。
【切削工法】
既存の舗装表面(5㎝程度)削り取る作業です。
切削後舗装する作業を「切削オーバーレイ」と呼びます。
【表面処理工法】
既設の舗装の上に加熱アスファルト混合物以外の材料を用いて、厚さ3㎝未満の封かん層を設ける工法。
使用材料としては、「乳剤系」「アスファルト混合物系」「樹脂系」などがある。
【パッチング工法】
既設の舗装にできたひび割れや、凹みを応急修繕する作業のこと。
コンクリート舗装の施工
【コンクリート舗装】
コンクリートによる表層と路盤で構成された舗装
コンクリートの曲げ抵抗で交通荷重を支えているので剛性舗装ともよばれています。
また、アスファルト舗装と比べ長い養生日数が必要です。
まとめ
今回紹介したの重要単語は【専門土木編】です。
勉強をやり始めの頃は、単語の意味さえ分からずに問題を解いているため想像が付きにくいでしょう。
当ブログを通して単語の意味を簡単でも理解することで問題を理解するストレス軽減ができれば幸いです。
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