毎日2時間勉強するぞ!
過去問をひたすらやるぞ!
このような気持ちで試験勉強に臨むことはとてもいいことです!
これから試験勉強をする方はやる気に満ち溢れている状態かと思います。
そして気合い十分で勉強を開始すると問題に直面するのです…。
「問題で言っている意味がわからない…。」
それもそのはず。
問題文に書いてある単語が理解できない状態で問題文を読んでいてもどんな状態のことか想像できません。
土木に限らず施工管理技士の資格は問題文を読み、その状況をイメージすることが出来ないと問題を解くことが出来ません。
過去問を解く前に重要と思われる単語の意味を理解するだけで問題の内容も頭に入りやすくなります!
そして問題文の意味が分からないと言う理由で挫折することもなくなります。
これから土木施工管理技士を目指そうとしている方に最低でも覚えておきたい単語を各分野ごとに紹介していきます。
鉄道
試験問題番号のNo.27〜No.31までの範囲が「専門土木(鉄道・地下構造物・上下水道)」になります。
No.27・28「鉄道」に関しての出題です。
【軌道】
電車などの車両を走らせるための構造物。
一般的には線路とも言われますが、土木の観点からだと「軌道」と言います。
【軌間】
左右のレールの頭部内面間の最短距離のことを「軌間」と言います。
【緩和曲線】
鉄道車両が直線から急に曲線路に進入したり、曲線路から別の曲線路に進入するときの激しいショックを避けるために設ける特別の線路の曲線。
【まくら木】
鉄道のレールの下に横向きに敷き並べる木でできた部材。
レールを固定して軌間を一定に保つとともに、鉄道車両の荷重を道床に分散させる働きをする。
【道床バラスト】
線路の周りに敷く小石や砂を示します。
レールやまくら木への荷重を受けるクッションの役割を果たし、音や振動を軽減させます。
【カント】
線路の曲線部において、外側のレールまたは路面を内側よりも高くすること、またはその高低差を差します。
カーブを安全に走れるよう遠心力を軽減させます。
【スラック】
線路の曲線部において、車両がきしまないで円滑に通過するために、内軌レールを正規の軌間より拡大することです。
【列車見張員】
鉄道工事に従事する作業員に列車の近接を知らせ、安全を確保し無事に列車を通過させる業務です。
工事現場ごとに専任の者を配置するように定められています。
【線路閉鎖工事】
線路の1区間を閉鎖し、線路内で鉄道工事を行うための保安体制の1つです。
列車が来ない時間帯で行うため、作業時間が厳密に決められています。
【軌道工事管理者】
路線内を含む、営業線近接工事において、管理者として施工管理業務を行います。
工事現場ごとに専任の者を配置するように定められています。
【営業線近接工事】
電車が走っている線路のそばで行う工事のこと。
列車接近合図を受けたら、列車の接近から通過まで一時作業を中止する。
【建築限界】
車道の上空4.5m、歩道の上空2.5mの範囲内に障害となるものを置いてはならない。
これを「建築限界」といいます。
地下構造物
No.29「地下構造物」に関する問題です。
【シールド工法】
シールドマシンと呼ばれる機械を使ってトンネルを掘り進める工法です。
シールドマシン前部の構造によって、開放式・密閉式の2種類があり、さらに掘削方式や切羽安定保持方式によって工法が細分化されている。
【開削工法】
文字通り地盤を直接掘削して、管を埋設していく工法です。
【土圧式シールド工法】
カッターヘッドにより掘削した土砂を切羽と隔壁間に充満させ、スクリューコンベアで排土する。
土圧シールドと泥土圧シールドがある。
【泥水式シールド工法】
機械掘り方式により掘削し、掘削土は泥水として流体輸送方式によって地上に搬出する。
【セグメント】
シールドトンネル構築において使用されるコンクリート製の壁面ブロックのこと。
露出した地山を破壊するのを防ぐための覆工に用いる部材。
上水道
No.30「上水道」に関する問題です。
【鋼管】
- 強度が大きく、耐久性、靭性があり、衝撃にも強い
- 溶接継手で一体化ができる
- 電食に対する配慮が必要
【ダクタイル鋳鉄管】
- 強度が大きく、耐久性、靭性があり、衝撃にも強い
- 伸縮性や可とう性のあるメカニカル継手を用いる
- 地盤の変動に追従できるが、重量は比較的重い
【ステンレス鋼管】
- 強度が大きく、耐久性、靭性があり、衝撃にも強い
- 耐久性に優れている。ライニング、塗装を要しない
- 異種金属との接続では、絶縁処理を行う
【硬質塩化ビニル管】
- 重量が軽いので施工性が良いか、低温時では低衝撃性が低下する
- 耐久性に優れている
【水道配水用ポリエチレン管】
- 重量が軽いので施工性が良いが、熱と紫外線に弱い
- 耐久性に優れている
下水道
No.31「下水道」に関する問題です。
【砂基礎・砕石基礎】
- 比較的地盤が良い場所で用いられる
- 底部を、砂または細かい砕石でまんべんなく密着するように締め固める
【コンクリート基礎・鉄筋コンクリート基礎】
- 軟弱な地盤や外力が大きい場合に用いられる
- 底部をコンクリートで巻き立てる
【まくら木基礎】
- 軟弱な地盤や、地質や載荷重が不均一な場合に用いられる
- はしご状の構造で支持する
- 砂、砕石等の基礎を併用することも多い
【管頂接合】
- 上下流の管内頂部を合致させて接合
- 水面接続に次いて、水利的に円滑
- 下流側で掘削深が増す
【管底接合】
- 上下流の管内底部を合致させて接合
- 下流側の掘削深は軽減
- 上流側の水理条件が悪い
【管中心接合】
- 上下流の管中心を一致させて接合
- 水面接合と管頂接合の中間的な方法
【階段接合】
地表面の勾配が急で、大口径の管渠や現場打ち管渠などで用いる
【段差接合】
- 地表面の勾配が急な場合に用いる
- 適度な間隔で設けたマンホール内で段差をつける
【水面接合】
- 各管渠の水面位を計算し、上下で一致させて接合
- 合理的な方法だが計算が複雑
まとめ
今回紹介した重要単語は【専門土木(鉄道・地下構造物・上下水道)編】です。
- 鉄道
- 地下構造物
- 上下水道
勉強をやり始めの頃は、単語の意味さえ分からずに問題を解いているため想像が付きにくいでしょう。
当ブログを通して単語の意味を簡単にでも理解することで問題を理解するストレスを軽減できていれば幸いです。
コメント