令和3年度から施工管理技士補という資格が増えたけど一体どんな資格なんだろう?
令和元年の法改正により施工管理技士補が導入が決まりました!
詳しくは当ブログで紹介します!
令和3年度から新たに追加される「施工管理技士補」
初めて聴く人も多いでしょう!
ここで疑問に思うことは
「施工管理技士補」とはいったいどんな資格だろう?
施工管理技士とは何が違うの?
このような様々な疑問があるかと思います。
なぜこのような資格が追加されることとなったのか?
一言で言うと「建設現場の生産性を向上させるため」です。
建設業界での人手不足が騒がれる中、「技士補」は期待の救世主とも言える資格でしょう!
今回はそんな価値のある資格「施工管理技士補」について紹介します。
「施工管理技士」と「施工管理技士補」の違いとは?
今までは「学科試験」合格後「実地試験」を受験し、合格すれば初めて【施工管理技士】を取得することができました。
もし、学科試験が合格で実地試験が不合格でも1年間だけは学科試験が免除となり、翌年は実地試験のみの受験が可能となっていました。
そして、今年から新たに導入される新制度は下記のような流れになっています。
上記の図をみてもらえれば分かる通り、「第1次検定」と「第2次検定」となっています。
これはどうゆう事かというと
学科試験が第1次検定と変わり、実地試験が第2次検定と変わりました。
「技士補」はいつから導入?
「技士補」は令和3年4月1日から資格制度がスタートされます。
建設業界の人手不足や若手不足を改善するための足掛かりとなるよう導入されました。
国会にて令和元年6月に法改正が行われ「新・担い手三法」という名称で可決されました。
- 公共工事品質確保促進法
- 建設業法
- 公共工事入札契約適正化法
上記の3つの法律をまとめたものが「新・担い手三法」と呼びます。
2級〇〇施工管理技士補のメリットは?
2級の技士補は最短であれば17歳という若さで取得することが可能です!
高校在学中で資格を取得しておけば建設業界の就職にかなり有利になること間違いなしです。
2級の技士補さえ持っていれば就職し実務経験を重ねれば第2次検定である受験資格を得ることができます。
今までは実地試験に合格しないと資格である「2級〇〇施工管理技士」という資格はもらえませんでしたが新制度は1次検定を合格した時点で、「2級〇〇施工管理技士補」というれっきとした資格がもらえるようになりました。
資格なので無期限有効です!
これは取得側のモチベーションアップにもなりますね!
1級〇〇施工管理技士補のメリットは?
2級〇〇管理技士補と同様、1次検定を合格した時点で「1級〇〇施工管理技士補」という資格がもらえます。
ここでいう最大のメリットは「監理技術者の配置義務が緩和される」ことではないでしょうか!
以前は、元請けが4000万以上で受注した工事では1つの現場につき1人の監理技術者(1級施工管理技士取得者)が絶対条件でした。
いくら現場が隣接していても兼務できませんでした。
これからの新制度では、配置義務が緩和され1級技士補が現場に1人いれば監理技術者は2つの現場を兼務することが可能となりました。
これは深刻な「技術者の不足」を少しでも緩和するための制度として期待されています。
少しでも多くの人が「1級の技士補」を取得していればそれだけ多くの現場を確保できるので、生産性の向上にも役立つことでしょう!
「技士補」の目的とは?
建設業界は「人手不足」に悩まされいます。
昔から建設現場と言えば3Kと呼ばれてきました。
「きつい・汚い・危険」
このようなイメージでは建設現場の人手不足になるのも無理はありません。
しかし最近では新3Kとうわれる新しいイメージがあるようです。
それは、「給料・休日・希望」という新しいスローガンのもと建設業の魅力を高める取り組みも開始されています。
今回の新制度も同様の効果を期待していることでしょう!
より多くの若者が建設業界に就職し建設業界の未来のために技術者としての活躍を期待しています。
このことから、制度を緩和し技術者の促進を目的としています。
経営審査の加点はあるのか?
残念ながら今のところは2級〇〇管理技士補の加点は無いようです。
2級〇〇管理技士の場合は、2点の加点があったので、それを踏まえると1点にはなるんじゃないかと個人的には思っています。
1級〇〇管理技士補になれば、監理技術者を補佐する者として配置可能となるので、4点の加点が付きます。
検定基準の改正
まとめ
いかがでしょうか。
「新・担い手三法」によって「技士補」が追加され、建設現場における生産性の向上が期待されるようになりました。
これからの時代、自動化が促進していきますがまだまだAIによる自動化は遠い未来ではないでしょうか?
AIでは判断のつかないことが現場では常に起こっています。
熟練の技術者が引退していく中、今後の建設業を担うのはやはり若い力です。
若者が現場で責任ある技術者として活躍できる資格それが「技士補」です!
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